銀魂 真選組の天涯秘蔵 【完】

９３話＊ ページ43

もう、無理なんだ。
一人で背負うのは。

私は、全然強くなくて泣き虫で…

そんな私が背負えるものなんて少なすぎた。


土方『…何があったか言えるか？』


なんでそんなに、いつもよりそんなに優しいの……
鬼の副長が…
いつも目つきが悪くて…
大きい声で怒鳴ってばっかりで…

だけど、いっつも私を守ってくれた。
そばにいてくれた。

大好きな、お兄ちゃん。


A『……お母さん…。

お母さんのこと、聞いた…』


土方『…誰に聞いた』


誰…認めたくもない。
認めざるをえない。
私が私の存在を全否定したくなった


A『私の…お父さん、って言ってた。

私、お父さんはずいぶん前に死んだって聞いてたのに。

攘夷志士、なんだって…？』


土方『そうか……。


Aはどう思った。父親のことは後にして、
母親が、お前を俺たちに置いていった理由
わかったか？』


お母さんが、私を置いていった理由。


お父さん・攘夷志士・お母さん・私・真選組


………あぁ、そうか…。
お母さんは…


A『…ぉか、さん…

ゎたし…守ら、れてた』


お母さんは…


土方『…お前は昔から一番大好きな人に、

一番守ってもらえてたんだよ』


否定してたけど、心のどこかで恨んでた。
私を置いていった人を

そりゃ、兄さんたちといっょにいれたことに後悔なんてしてない。
でも、お母さんと一緒に暮らしてみたかった。


お母さん、信じてあげれなくて本当にごめんなさい。
私もお母さんのこと、大好き…っ！

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