銀魂 真選組の天涯秘蔵 【完】

６２話＊ ページ12

土方side

近藤「トシ、今年のプレゼントはなに買うよ？」

土方「…プレゼント？あぁAの誕生日か。
もうそんな時期かよ」

みんなこの時期になるとやたら浮き足立ちやがる。やれなにを買おうか、当日市中見回り入ったら嫌だとか。
Aの誕生日乗り気じゃねぇのは総悟ぐれぇだろ。今年はなにやらそうでもねぇらしいが。

近藤「Aちゃんももう16歳だ。女の子は成長が早いもんだなぁ」

ったく、最近やけに親父ポジションにいるな、あんた。
女ってのは成長は早いが老化が遅えもんだと思ってたが、Aは近頃姑のように口を挟んでくる。俺のタバコも然りだ。

土方「そういやぁ、前にA呼んでたがなに話してたんだ？」

近藤「ああ、Aちゃんの将来についてのアンケート結果を教えたんだ。案の定驚いていたさ」

そりゃそうだ。自分のしらねぇとこで好き勝手言われてたんだからよ。

土方「そういやぁ、あのことも言ったのか？」

近藤「結婚のことか？言ったさ、一人しかあげないとはいえみんな考えてたんだしな」

Aは今年で16歳。結婚できる歳になっちまったんだからよ。
だが普通そう言うのは口にださねぇだろ。なのにあいつは…。

近藤「約束は守ったぞ。Aちゃんには匿名だ」

土方「ずりィやつだぜ。全員の前で結婚宣言しやがって」

近藤「あいつぁ、あれくらい潔いいほうがいいだろ」

だからってあんなに嬉々として言わんでもいいだろ。たち悪りぃ。

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