銀魂 真選組の天涯秘蔵 【完】

６１話＊ ページ11

沖田side

今日は朝から見回りだ。
最悪、厄日だ。俺は派手な喧嘩は好きだがこういうちまちました仕事は嫌いなんでねィ。

案の定、いつもの団子屋で休憩中だ。
仕事した時間に対して休憩時間が長いのは些末な問題でェ。
サボってるわけだが俺にとっちゃ至福のひとときなんでさァ。

邪魔したやつァぶった斬る。
どっかのアホ女も例外なく。

神楽「おーいクソサド、聞いてんのか？ちょっとツラ貸せヨ」

ぶった斬りたいんだが、このクソチャイナ娘はAの大事な友達一号なんでェ。軌ろうにも斬れやしない。

沖田「黙れようるせェ。てめえに貸すツラあったら質屋に貸しやすゼィ」

お前にかまってる時間はあるようでないんでさァ。
俺はこの後五分ここにいたまま休憩し、その後にAを探さにゃいけねェんだよ。シスコンマヨ野郎の命令でな。
Aもしばらくおとなしいと思ったら遊び歩き回っちまって。
心配してるんでさァこっちは。

神楽「Aちゃんのこと聞きに来たアル。本当はてめぇに用なんかねぇヨ」

沖田「Aの事？妹の個人情報なんて軽々しく言いやせんぜィ」

なんでチャイナがAの事聞きたがるんでェ。それに直接聞きゃあいいだろィ

神楽「誕生日くらいさっさと教えろヨ！けち臭いアル」

沖田「…………あぁ、そろそろそんな時期ですかィ。来月でさァ」

神楽「珍しいアルな、お前がAちゃんのことで忘れるなんて…」

そりゃそうだ。
そもそも俺はAの誕生日は乗り気じゃ無いんでェ。

沖田「本当の誕生日知らねェんでさァ。一応拾われた時を勝手に誕生日にしてんだけどねィ」

母親も母親だ。女の子だったら誕生日くらい残せよ。
ただでさえAは女らしいことしたことないんだ。
誕生日くらいさせてやれよ。

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