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高度な嫌がらせ ページ6

「『私の所為で組織を追われる中也』ってのも素敵だったのに」

「くそっ……」

先刻、太宰は中也に態と拘束をされていた理由を答えた。「一番は敦君についてだ」と。

「真逆………」

その言葉が脳裏に過る。

「って事は二番目の目的は、俺に今の最悪な選択をさせること?」

「そ」

「俺が嫌がらせをしに来たんじゃなく……実は手前こそが嫌がらせをする為に俺を待ってたって事か?」

「久しぶりの再会なんだ。このくらいの仕込みは当然だよ。」

「死なす……絶対こいつ死なす……!」

ずぅんと、完全に落ち込んでいる中也。

「おっと。倒れる前にもうひと仕事だ。鎖を壊したのは君だ。私がこのまま逃げたら君が逃亡幇助の疑いをかけられるよ?」

「!!てめっ…!」

只ですら苛ついている中也の顔に、更に苛つきが見える

「君が云うことを聞くなら探偵社の誰かが助けに来た風に偽装してもいい」

「……それを信じろってのか」

「私はこういう取引では嘘をつかない。知ってると思うけど」

「手前っ……」

キッと睨み付けるが

クソっ……その通りだから余計に癪に障る

再びガクッとしゃがみこむ中也

「……望みは何だよ」

「さっき云ったよ」

「人虎がどうとかの話なら芥川が仕切ってた。奴は二階の通信保管所に記録を残してる筈だ」

「あ、そう。予想はついてたけどね」

「てッ………


ちっ、用を済ませて消えろ」

「どうも。でもひとつ訂正」

階段を数段上がったところで立ち止まる

「今の私は美女と心中が夢なので、君に殺されても毛ほども嬉しくない。悪いね」

にんまりしながら云う太宰を

「あ、そう……じゃ今度自 殺志望の美人探しといてやるよ」

冷めた眼で見ながら云う中也

「中〜也!…君、実は良い人だったのかい?!」

「早く死ねって意味だよバカヤロウ」

イラッとする返しをする太宰にいちいち反応してしまうのは元相棒だからか

「云っておくがな、太宰。これで終わると思うなよ。二度目はねえぞ」

殺意を込めて睨み付ける

しかし、太宰は何ともないように云う

違う違〜う、と

「何か忘れてな〜い??」


笑顔で呼び掛ける太宰と、忘れていた何かを思い出す中也

ゴゴゴゴゴ……

何かを思い悩んでいる様子の中也と、それを期待の眼差しで見る太宰

ばっ

「二度目はなくってよ!」

太宰の予言通り、『内股歩きのお嬢様口調』で捨てゼリフを吐いた

「あはははははっ!!」

太宰の大きな笑い声が響いた

絶対許さないから→←太宰の予言



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血華 - 凄く面白いです!これからどうなっていくのか楽しみです。頑張ってください! (2018年2月17日 20時) (レス) id: d91252218e (このIDを非表示/違反報告)
あごが痛い人 - めっちゃ面白いです。はまりました。応援してます (2017年12月9日 22時) (レス) id: 9e1034413e (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!頑張って下さい!! (2017年9月16日 15時) (レス) id: fe1cd93ac0 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネちゅん(プロフ) - ペケさん» 落ちに重要な事件をこういう形で入れさせていただきました!可愛らしい長女ちゃんを堪能いただけたらなあと思います!更新頑張りますね!!応援ありがとうございます♪ (2017年6月27日 8時) (レス) id: 8f7d411042 (このIDを非表示/違反報告)
ペケ - おおおお!ろ…ロリ化ですね?!かわいい!いつも更新お疲れ様です〜頑張ってください。のんびり見にきやーす☆ (2017年6月26日 21時) (レス) id: 533b2b043e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アネモネちゅん | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年6月13日 6時

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