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藤「それはそうとして、俺たちは明日一応御陵衛士として動かなきゃいけないんで近江屋には行けないんですよね。行くとしても斎藤さん達と刃を交えることになります。」
「いえ、もうここまで来ればどっちにいても変わらないと思います。」
どちらにせよ土佐に行ってしまったら私たちは伊東さんと道違えることになるし、変わらないだろう。
藤「…そうですか?なら…明日は御陵衛士としていながら途中で鞍替えしましょうか。」
「そうですね。」
藤「それじゃ、明日の準備もあるんで俺はもういきますね。」
「あ、待ってください!一応なんですけど今晩は藤堂さんも寺田屋に泊まっていただけませんか?」
武田さんが亡くなったことだし、藤堂さんが夜道で何かあると思うとここから出さない方が安全だと思う。
私の言ったことが変だったのか、藤堂さんは少しだけ驚いたような顔をした。
変な言い方ではなかったけれど、聞こえようによっては一緒に泊まってくださいって風に聞こえるのかな?…だとしたらちょっと恥ずかしいかも。
「勿論、別々の部屋ですよ?私も斎藤さんもいるので、万が一に備えて…。」
藤「あっははっ、大丈夫ですよ。三浦さん相手に変な勘違いしてないですから!分かってます。」
「それならいいんですけど。」
よくはあるんだけど、…そういう風には見てないということにもとれてちょっと、なんとも言えない気持ちでもある。
藤「じゃあ今晩は俺も寺田屋に泊まります。…あ、そうだ…助けて頂いてありがとうございました。」
「いいえ、藤堂さんが無事なら私はそれでいいので。」
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ひじり若葉(プロフ) - 星月さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて励みになりますし、同じ気持ちというところにほっこりしました^ ^更新、スローペースながら頑張っていきたいと思いますᕦ(ò_óˇ)ᕤ! (2022年10月23日 6時) (レス) id: 723b018f27 (このIDを非表示/違反報告)
星月(プロフ) - 更新の度楽しませていただいています!藤堂くんを救いたいという同じ気持ちからとても励まされています߹ ߹本当に素敵な作品ありがとうございます!これからも頑張ってください⸝⸝> <⸝⸝ (2022年10月22日 11時) (レス) id: bfefa7631f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひじり若葉 | 作成日時:2022年5月6日 17時