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あまりにも驚きすぎて、まるでマンガみたいなリアクションをしてしまった。
いやいや、ジャニーズ女性メンバーオーディションって、結構前にもっちゃんが言ってたあれでしょ？え？私、そんなのに応募してないはずなんですけど…
「きっと、スマホのページだとこのオーディションとバイト募集へのリンクのボタンが縦に並んでたんで、押し間違えちゃったんだと思います。
心当たり、ありませんか？」
おばさまの隣のスーツ男がそう言った。
「心当たり…」
申し込んだ日を思い出してみる。
確か、電車で広告を見つけて、それから、スマホで色々と検索して…
あ、でも、確か歩きスマホしてたかも…
で、結局ちゃんと確認もしないで手(指？)を滑らせて送信ボタン押したし…
その後届いたメールも、全部差出人は『ジャニーズ事務所』、件名『ジャニーズ事務所よりお知らせ』で、必要最低限のとこしか読まなかったし…(だからダンス服も忘れてた)
みるみる曇っていく私の顔を見て、ジャニーさんの隣のスーツ男が、「どうしましょう？」ってジャニーさんに話しかけた。
ジ「うーん…
ねぇ、Youはアイドルやってみたくないの？」
「えっあっアイドル！？」
いかなりの質問に、さっきまでの冷静っぷりはどこへやら。
思いっきり素の部分が出てしまった。
もう、こうなったらどうせ落ちるんだから、もう気を張る必要なんてないかーって、急に脱力してしまった。
「うーん…私はアイドルに興味もないし、歌もダンスも習ってたわけではないので…アイドルはちょっと…」
ジ「アイドル興味ないの？
…じゃあ、もしかしてこの5人のこと知らない？」
「この5人？」
ジ「うん、この5人。」
そう言ってジャニーさんは、スーツ男たちのさらに横に座る若い男5人を手でさした。
ジ「この5人は、それぞれ違うグループでメジャーデビューしてる、ジャニーズのメンバーだよ！」
「えっ」
スタッフさんだと思ってました。
という言葉はなんとか飲み込んだ。
改めて見たら、確かに5人ともイケメンだ。
いや、さっきまでは面接が退屈過ぎたのか、私とあんまり目が合わなかったから気がつかなかっただけだったみたい。
ジ「端から、わかる人だけでいいから教えてよ笑」
ジャニーさんはとっても楽しそうだけど、、、
私は全然楽しくない！！！
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作者名：ななりぃ | 作成日時：2017年8月13日 15時
