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せっせと準備を始める周りの女の子たち。
と、1人完全に取り残された私。
てか、着替えとか何にも持って来てないんですけど…メールでそんなこと言ってたっけ？
慌ててメールを開くと、
「当日はダンスと歌の審査もございます。動きやすい服をご用意下さい。」
…うん書いてあったね。
逆に何で読み飛ばしてたのか謎だわ←
うわぁ〜どうしよ、、
でも、どうしようもないよなぁ…30分じゃ、家に帰ることすらできないもん。
幸いにも、今日の私の格好はジーパンにユルめのTシャツ。
…これなら、踊れないこともないよね？
意を決して、リハ室へ移動しようと立ち上がった。
「あの〜、、」
色々考えてて全然気づかなかったけど、1人の女の子が私に話しかけていた。
「あっはい！」
？「もしかして、服、忘れちゃった感じですか？」
周りを気にしてか、小声で話してくれる。
よくみたら、この子、めっちゃかわいい♡
「えっと……まあ、そんなとこです。」
？「あのっこれ、もしよかったら！」
そう言って女の子が差し出したのは、いかにもダンスやってる人が着てそうなTシャツ&スウェット素材のサルエルパンツだった。
「えっ…でも」
？「私、心配性で、もしもの時のために予備持って着てたんです！今日は使わないんで、もしよければ使って下さい！」
屈託のない笑顔とはまさにこのことか。
眩しすぎて直視できないーーー！
「えっあっそっそうなんですね！では、お言葉に甘えて…」
すごいキョドッてる！私、すごいキョドッてる！！
その子は、そんな私にも嫌な顔一つ見せず、ニコッと微笑んで、リハ室へと部屋を出て行った。
かわいい上に性格もいいとか、ほんと神様は不公平だなぁ。。
しばらくその場に立ち尽くしてたけど、周りに誰もいなくなってるのに気づいて、急いで着替えてリハ室へ。
なんだかよくわからない展開になってきたなぁ…
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作者名：ななりぃ | 作成日時：2017年8月13日 15時
