8人目のバイト！？① (ページ15)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:41,926 hit

15 ページ15

そんなこんなでダンスと歌の審査が終わり、
ただ今待合室で待機なう←古い

ダンスなんて高校の授業でやったきりだし、
歌もたまーーに友達とカラオケ行くくらい。

ダンスも歌も、上手い子いっぱいいたし…こりゃあ落ちたな…と、珍しくネガテイブなう←だから古い

なんか今は1人ずつ面接してるみたいで、番号が後ろの方の私は順番が回ってくるのが最後になってるみたい。
つまり、超絶ヒマ！！！

この時間に、大学のレポートを書いてたけど、それにも飽きてきたから、歩いて気を紛らわそうと思って廊下に出た。

さっきトイレの場所を口頭で教えてもらったから、とりあえずトイレ行くか～

…って思ってから10分後。

ここどこだ？

このビルの部屋はどこもおんなじような扉で、等間隔に並んでるから、目印がなくて案の定、すぐに迷った。
もと来た道を引き返したはずなのに、全く控え室にたどり着けない。
うーむ、困った。

とりあえず、ぐるぐる歩き回ってみよう！と、角を曲がった瞬間、

ドンッと誰かにぶつかり、体勢を崩した。

尻もちを覚悟して目を瞑ったけど、腕をグッと引っ張られて尻もちを回避した。

？「すいません、大丈夫ですか？」

そう言って私の顔を覗き込むのは…うーん、誰だっけなぁ…どっかで見たような…

信じられないくらい白い肌、ぷるぷるの唇、重めの前髪。。
…この人どっかで…思い出せない…あーモヤモヤするー！！

？「俺、なんか付いてます？」

私が黙って見つめてるから、自分の顔に何か付いてるかと思ったらしい。

「いえっ！何にも！付いてませんよ！
あっありがとうございました！すみません！急に飛び出したりして」

？「いや、気にせんでええよ。俺も飛び出してったし。
…てか、もしかして、オーディションの子？」

「オーディション？」

？「ジャニーズの。」

バイトの面接のことをオーディションと言うのか。なんてオシャレなんだ最近の大人は。。

「はい、たぶんそうなんですけど、控え室がわかんなくなっちゃって(汗」

？「たぶんって…笑
控え室は、ここまっすぐ行って、突き当たりを右に曲がったらすぐやで。」

「はっ！スタッフの方でしたか！
ありがとうございます！お忙しいところすみませんでした！」

慌ててペコッとお辞儀をして、ダッシュで引き返した。
まさかスタッフさんだったとは…
これで「方向音痴のアホ」って認識付いてたらどうしよ…

がっくり肩を落として、控え室に帰ると、ちょうど私の名前が呼ばれた。