8人目のバイト！？① (ページ41)

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41-丸山side ページ41

丸山side

人見知り亮ちゃんを呼ぶわけにもいかないから、章ちゃん呼んだんやけど…

章ちゃんが信じられへんくらいフレンドリーなの忘れてたわ……
ほら、Aちゃんもびっくりして固まってもーてるやん！！

僕、実は毎日ここに来ててん。

はじめのうちは僕らの研修生の子がどんな子か気になって見に来てたんやけど、
一生懸命ただひたすら練習してるAちゃん見てたら、なんか元気もらえるから通い始めてん。

最近は毎日自主練しとるみたいで、工藤さんも心配してた。

でも、工藤さんは絶対に中には入らへんねん。
いっつもスタジオの外から、まるで我が子を見守るような優しい目でAちゃんを見てる。
前までは必殺仕事人！みたいなイメージしかなかったから、そんな優しい顔するんや！って思ったのを覚えてる。

安「AAちゃん、やんなぁ？初めまして、俺、関ジャニ∞の安田章大って言います。」

「はっ初めまして！ジャニーズ事務所研修生のAAです！」

…って、僕が回想してる間になんか自己紹介しあってるし！！

丸「僕は、同じく関ジャニ∞の丸山隆平です！よろしく！」

「はい！AAです！よろしくお願いします。」

そう言って、Aちゃんはニコッと微笑んだ。

「どうかなさいましたか？」

Aちゃんは、不思議そうな顔で僕たちを見ている。
そりゃあそうか。急に来たんやもんな。

隣で章ちゃんが肘で突っついてくる。

僕は意を決して、後ろに隠していた袋をAちゃんに差し出した。

丸「これ、差し入れ！…僕、実はいっつも練習頑張ってるの見てたんよ。
口に合うかはわからんけど、もしよかったら食べて？」

Aちゃんは、ゆっくりと袋を受け取ってくれたけど、これでもか、というくらい目をまん丸にして驚いてる。

「…いいんですか？」

丸「もちろん！これ、この間ヒルナンデスで紹介されててな？めっちゃ美味しそうやったから、Aちゃんにあげようって思って…」

「ありがとうございます！大切にいただきます！！」

そう言って、ぺこぺこ頭を下げてる。なんか、かわええなぁ。

安「じゃあ、練習の邪魔しちゃってごめんな？俺らは退散するわぁ～」

章ちゃんがドアに向かって一歩踏み出した時、

「あのっ」

急に呼び止められて、僕たちの目をまっすぐ見てる。

「…これ、何個か入ってるみたいなんで、一緒に食べませんか？」

少し恥ずかしそうに言うAちゃんの笑顔に、僕は完全にやられてしまった。