40-安田side ページ40
安田side
ツアーまで2週間をきったで！
ほんで、今日は久しぶりにメンバーみんなでバンド合わせやったで！
合わせの時間は終わったけど、なんか納得いかん部分がいっぱいありすぎたから、今日は自主練してんねん。
スタジオにはもう俺とマルと亮しかおらん。
3人とも、会話することもなく黙々と練習を続ける。
そんなこんなで、気づいたら21時を回っとった。
俺は明日は朝9時からありえへんの収録入ってるから、もうそろそろ帰ろっかなぁ〜って思ってたら、
丸「章ちゃん！章ちゃん！」
入口で俺を呼んどる。
めっちゃ眉毛八の字やけど…どないしたん笑
弾いてたギターをケースにしまって、マルのとこに行く。
安「どしたん？」
丸「ちょっと、来て来て！！」
そう言って、マルは廊下を歩き始めた。
え、ちょ、状況が全然理解できひんねんけど。笑
そう思いつつ、マルについてくと、あるスタジオの前で急に立ち止まった。
安「うぉっ！ちょ、危ないわぁ〜」
丸「しっ！ほら、見てみ？」
そう言って、マルはスタジオの中を指さした。
言われたまま、ドアのガラス窓からそっと覗くと、
安「あっ、」
そこには、数週間前に初めて会った、研修生とか何とか言ってた子がおった。
しかも、汗だくで、ダンスの振り確認しとる。
丸「Aちゃん、毎日ここで居残り自主練してるらしいで。」
パってマルの方見たら、さっきより眉が困ってる気がするんやけど…笑
てか、いつの間に下の名前で呼ぶくらい仲良うなったん？？
丸「しょーちゃん、心の声漏れてんで(笑)
俺もまだちゃんと喋ったことないねん。
俺もこのビルで練習の時とか、覗きに来たりしてただけやねんけどな？
今日は勇気を出して話しかけよう！と思って、差し入れ持ってきたんやけど…」
そう言って、右手を持ち上げる。
袋の中には、ジュースと、有名所のプリンが入ってた。
ん？でも、何で俺呼ばれたん？？？
丸「…なんか緊張しちゃうから、章ちゃんも一緒に来て下さい！！！！」
マルが顔の前で両手を合わせて身を乗り出してきた。
いや、緊張って！マル、お前は高校生か！！！笑
安「なんでそんな緊張してんねん笑
じゃー早速行くでー」
丸「ああっ！章ちゃん！待って！！心の準備が！！！」
安「コンコンっ
…失礼しまーす！」
丸「し、失礼します！！」
A「はい！どうぞ………ってえええ！？！？」
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作者名：ななりぃ | 作成日時：2017年8月13日 15時
