Unanswered morning glowy(Daisuke.S) (ページ15)

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Unanswered morning glowy(Daisuke.S)１５ページ15

「佐久間、ごめん。俺、佐久間に黙って勝手なことした。」
「おん？」

次いで深澤から発された謝罪の言葉に驚いて
変な相槌が出てしまった。

「こないだ、あの人に会ってきた。」
「え？ふっかが？なんで？体調悪いの？」
「違う。俺が、…俺が佐久間のこと見てらんなかったの。」
「…そんな、俺酷いかな？ストーカーのライン超えかけてる感じ？」

絞りだすような深澤の声に耐えられず
出来るだけ明るく茶化してみても、深澤はノってくれず
ゆるく頭を左右に振った。

「……俺、仕事はちゃんとやれてるつもりだったけど
　ふっか達に迷惑かけてた？」
「違う。お前はちゃんとやってる。仕事も、あのことも。
　ちゃんと真面目に考えて、向き合おうとして、頑張ってると思うよ。」

じゃあ、なんで。
どんな顔をしたら良いか分からなくて
ただ深澤を見返すしかできない。

「でも、お前辛そうで。」
「え。」
「仕事終わった後とか、休憩中とか、ぼーっとしてるし
　携帯見てても、楽しそうじゃないっていうか
　何かずっと悩んで、ずっと頑張んなきゃって、なってんじゃん。
　いや、悩むのが悪いわけじゃないんだけど。
　なんだ、うまくいえない。なんていうかさ、
　お前だけ向き合おうとしても、お前だけ頑張っても
　今回ばかりはどうにもなんないじゃん、相手が居ることだから。
　俺たち簡単に、お前のこと応援するって言っちゃったけど
　お前が頑張ってるの、どうにかしようとしてるの見守るしか出来なくて。
　俺がもうしんどかったの、お前だけ頑張ってるの見るのが。」

ごめん、と締められた深澤の言葉は
至極真っ当で、思わず呼吸を忘れてしまう程だ。
佐久間が今まで、ずっと目を背けて、認めたくなかった事実は
予想を遥かに超えて、佐久間の胸を締め付けた。