Unanswered morning glowy(Daisuke.S) (ページ30)

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Unanswered morning glowy(Daisuke.S)３０ページ30

「大介が、悪いわけじゃない。
　私が、横着した結果だから。謝らないで。」

俯いたままのAの頬に張り付いた髪の毛を、そっと耳にかけるが
Aは顔をあげてはくれず、まだ少し泣いているようだった。

「勝手に不安になって
　ちゃんと自分で不安を解消できなかったのも、全部私の責任だから。
　大介だから、とか、アイドルだから、とか関係ない。
　私が、ただ甘かっただけ。」

それでも幾分落ち着いたのか、佐久間の胸にそっと手を置いて
体を離そうとするAに、また佐久間の胸が痛んだ。

「それでも、謝らせて。
　本当は、２人で話して、一緒に悩むべきことだったのに
　１人で悩ませて、ごめん。
　それから、もう１つ…ごめん。
　これから、もっと酷いこと言う。」

胸に置かれたAの手を握って、自分の頬へ当てると
Aが驚いたように目線を上げた。
濡れた彼女の瞳はきらきらとしていて、場違いにも奇麗だと思った。

「Aの中で、もう、答えは出ちゃった？」
「…？」
「俺と一緒に居て、最後まで幸せで居られるか。後悔しないか。
　Aの中で、答えは出た？」
「…っ。」

ぐしゃりとAの顔が歪むのが、ありありと見えて
また佐久間の胸も痛むが
逃げるように手を引こうとしたAの手は離さない。

「３ヶ月くらい、離れてみて、どうだった？
　Aの気持ち、楽になった？」
「だい、すけ…っ。」

酷いことを聞いているな、と自分でも思う。
でも、今度は引けない。
あの日の夜に、別れを了承したこと、
後悔しない日はなかったから。