７人の特急列車と一般人な私。 (ページ41)

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タクシーに乗ると
30分も経たずにカイの家へ着いた。

2「どーぞ」

『お、おじゃまします。』

綺麗に片付いてるな、なんて思ってると

4「おっせーよ!!!」

『た、タクヤ!!??なんで？』

リビングに、タクヤがいた。
ソファでくつろいで…。

2「俺が呼んだの。ほら、Aと２人きりだと
何かあった時に…ね？」

『何かって？』

2「何かあった方がよかった？」

『うん？？？』

2「じゃぁ、今度は２人きりでね？」

4「アホ、ダメに決まってんだろ」

『え、ちょっと待って何のこと？』

カイの言う”何か”がよくわからなかったが
でも３人の方がきっと楽しいから
タクヤが来てくれてよかった。

4「ったく、夜中に呼び出される俺の身にも
なれよなー、ってことで俺ベッドな。」

2「ダーメ、女の子優先だから。」

4「なんだよ、呼び出され損じゃねーか！」

『カイは本当に優しいね、でも大丈夫だから。
今日は眠れそうにないし。
二人でベッドで眠って？』

2「Aが眠くなるまで俺も起きとくよ。」

4「それに、カイと２人で１つのベッドとか
ありえねーから!!」

2「嬉しいくせに」

4「嬉しかねーよっ!!!」

『でも２人とも明日もレッスンでしょ？
今日もだし、疲れてるでしょ？』

4「あーもう！いいんだって！
そんな泣きそうな顔で言われたって
眠れねーから。」

2「そうだ、みんなも起こそうか？」

4「ラインしてみよーぜ！」

なんていったものの、誰も起きてるはずもなく
結局３人で夜明けまで
テレビを見たり、音楽を聴いたり、話したり…

起きてくれていた。