７人の特急列車と一般人な私。 (ページ25)

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案の定、バスは混雑しており
大行列になっていた。

ピロリン

手に持っていたスマホが鳴る。

4＜おい、差し入れもねーの？

『さ、差し入れ…？』

ピロリン

5＜頑張ったから、お腹すいちゃったのに

ピロリン

2＜帰っちゃうの？

ピロリン

7＜バスそんな並ぶねんやったら、
　楽屋きたらええのに

シュっ、シュっ、と首を振って
周りを確認する。

ピロリン

1＜そんな近くおるわけないやろｗｗ
　アホかｗｗ

今度は遠くの方まで見てみる。

「え？ちょっと何急に。
動きが不審すぎるんだけど!!!」

『どっかから見られてる…』

「誰に？」

『ごめん、先に帰ってて！』

「あ、ちょっとA！
次バス乗れそうなのに！！！」

バスの列から外れ、
近くのコンビニへ向かった。

プリンとか、アイスを買って、
さっきユースケに会えた場所へ向かった。

来てみたものの…

『会えるわけないか…
向こうはアイドルだもんね…』

スタッフの人に怪しい目で見られていたから
諦めようと帰ろうとした。

控室の方へ背を向けたその時

ガシっ

腕を掴まれた。

3「捕獲ゥ！」

『え、は！ちょっと！』

リョウガに腕を掴まれ、
控室へ連行された。