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祐基side
晃一が連れてきた子を見ると、僕たちと同じくらいの年の女の子だった。
背は標準くらい。
ショートカットの明るい茶色の髪に、血色が良い小さな顔。
ぱっちりした目、少し薄い唇。
適度に筋肉のついた体格。
うん、可愛いと思う。普通に。
「「「「「「「ようこそーーー!!」」」」」」」
みんなで(とはいっても殆ど俺と佑亮が)叫ぶと、新しいメンバーの女の子は様子を窺うように入ってきた。
佑「入って−!座って座って!ねえ、飲もう!」
さっそく佑亮が女の子をぐいぐい引っ張って、低いテーブルの前に連れて行く。
稜「いや佑亮、ここ俺の家w」
「お邪魔します・・・?」
完璧にアウェーの状況で堅くなってる女の子。
男が7人も集まってたらそりゃそうなるだろう。
海「佑亮、困ってるから(笑)」
晃「ほんまになー、びっくりしたねんて!女の子入ってくるなんて初めてやな」
海「びっくりしたのはどっちかっていうと俺らなw
突然晃一が『今日歓迎会やるでえ!』とか言ってくるからw」
祐「ねね!自己紹介してよ!」
満面の笑みで言うと、少し困ったような顔をしながらもしてくれた。
「河野Aです、A大の3年、21歳。」
祐「あー!俺らとおんなじ大学!同い年じゃん!」
そう、俺と稜雅、拓弥、佑亮は同じ、国立のA大だ。
海は頭がいいから私立のB大、
晃一と太陽は国立のC大に通っている。
ちなみに佑亮は20歳、太陽は19歳で、その他はみんな21歳。
太「おんなじ学校かー、ええなあー」
祐「仲間だ−!」
ふざけてぎゅうーっ、と抱きつこうとすると、さっとよけられた。
祐「え・・・・・・」
海「あはは、よけられてやんのw」
佑「だめだよ祐基、それは僕のお仕事!」
意味の分からないことを言う佑亮は無視して、じいっと上目遣いでAちゃんをみる。
祐「ごめんね、怒った・・・?」
「いやいやいや、ごめん、全然そういう事じゃなくて!」
焦って手をぶんぶんするAちゃん。
まあ全然いいんだけど、あのとっさの反応、凄く引っかかる。
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作者名:Rim@ | 作成日時:2018年7月29日 11時