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今回は奢ってあげる、とグラスィドール。
彼にしては珍しい、と考えつつ渡されたアイスを頬張る。
「チョコミント好きだった？」
「うん」
「そ よかった」
座って食べなよ、とベンチに座らせる。
大人しくアイスを食べていたが ふと、後ろの小さな草むらからがさがさと音がした。
覗いてみれば小さな子犬かもしくは狼がこちらを見つめているではないか。
アイスを口に詰めて、その生き物を抱き上げる。
「なにその毛玉」
「毛玉じゃない 犬だよ」
絶対飼うから、と言いだせばテコでも動かない。
「兄さん ちゃんと僕が世話するから飼ってもいいでしょ？」
「…わかった ちゃんと世話しろよ」
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年1月21日 17時
