今日:18 hit、昨日:15 hit、合計:1,202 hit
小|中|大
17 ページ19
世間は彼らを“蜘蛛”と呼んだ。
血も涙もない、人を人とも思わぬ外道。仲間さえ殺すとも噂されたがそれは大きな間違いだ。
長い間 苦を共にした彼らの絆は固い、他人に少々冷たいだけで。
「……うぅ、負けた」
「残念でした」
がっくりと頭を垂れるハクアと一瞥もせずにクッキーを食べるグラスィドール。つい先ほどまで知恵比べを兼ねたしりとりに興じていたところだ。
読み書きが出来るようになったのはハクアが遥かに先なのに、今じゃグラスィドールに勝てない。しまいには自分が読めない古代語の本を読んでしまう。
どうしてこうなった、それが彼女の心境だ。
「…どこでそんな量の知識を仕入れるんだ」
「本読んだら勝手に頭に入ってくるじゃん」
「頭いいアピールか」
「うん」
「お前……!!」
「チビが怒っても怖くない」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
1人がお気に入り
設定タグ:H×H
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年1月21日 17時