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ギギギ、とぎこちなく後ろを向くとどこのヤクザかと聞きたくなるような顔のクラウド。内心泣きたくなったし逃げたかったが肩をミシミシ掴む手がそれを許さない。
怖い。ものすごく怖い。誰だヤクザなんて雇ったの。
トウリは引きつった笑みを浮かべて目を逸らしたいのを全力で抑えた。
｢オハヨウゴザイマス｣
｢何で棒読みやねん。つか挨拶ちゃうわボケ、今いらんねん挨拶は
……はいもう一度言うてみいやコラァ！！！｣
｢皆様ご心配お掛けして誠に申し訳ございませんでした！！！｣
まだ傷は痛むが構わず頭を90°下げた。だって下げろと本能が叫んだのだ。
わしっ、と頭に手が乗った感触に顔を上げるとそこにはクダリがいた。なんだこのデジャヴな状況は。
｢く、クダリ兄様いたたたたたたたた頭が割れます！！｣
｢トウリ ノボリがトレインから戻ってきたらお説教ね。今回の件はぜーったい許さない｣
｢ごめんなさ痛い痛い痛い頭蓋骨が軋んでいるんですが！？｣
｢ふーんだ｣
｢トウリに説教をするために早々に倒して参りました｣
｢うああああノボリ兄様｣
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年12月5日 7時
