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「真っ直ぐなのもいいけれど、疑うことも覚えなきゃ」


「ま、ゴンには無理だろうけどな」


「大丈夫だよ!たぶん……」


あちこちから聞こえてくる悲鳴のなか、ひた走る3人。グラスィドールはどこにいるのだろうか。


少しでも逸れてしまえば遭難まっしぐらの濃霧の森、おまけに詐欺師と称される数多の生き物。


ちょっと心配になってきた。


「……グラスィドールは大丈夫かな」


「げ、お前あんなやつの心配すんのかよ」


「いい性格だけど腐っても仲間なんだ」


「ハクアさん、優しいんだね!」


純粋な笑顔で言われては狼狽えながら頷く他ない。ふと、ゴンが周りを見回し始めた。


「どうした?」


「なんか……猫の鳴き声がする。さっき聞こえた猫と同じ声だ、行こう!」


「はぁ!?猫ぉ!?」


「たぶんというか……絶対にグラスィドールだね」

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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月26日 23時

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