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『─様子見だ、不自然でないレベルで探りを入れろ』
｢任せて 兄さん｣
『いや、グラスィドールに任せてみろ。あいつは上手いぞ』
また何かあったら連絡を、と通話は終わった。ハクアの顔は不満げだ。
仕事を任せて貰えなかったからではない。適材適所という言葉があるように 探りをグラスィドールに任せるのはまったく構わないのだが。
彼が褒められたことが何より気に食わない。
｢にゃあ｣
｢クロロに報告？アレについてか｣
｢…そうだよ｣
不意に聞こえた声と現れた気配に驚きつつ返事をする。不機嫌が隠せないのはご愛嬌だ。
｢何て返ってきた？｣
｢探りを入れろ、だって。君に任せろと言っていたよ｣
｢オーケー｣
｢にゃー｣
｢いいかい、くれぐれも慎重に頼むよ？存亡が掛かっているも同然なんだからね｣
｢任せてよ｣
僕は上手いから
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年1月26日 23時
