番外編:夏祭り、織田作、鏡花、Q ページ31
最近、hit数が増えてきて凄い嬉しいです!
2000hit超えたかな?これからも宜しくお願いします!
p.s.皆さん、クリスマスはいかがお過ごしでしょうorでしたか?
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「…あ。」
「如何した?」
クレープ…
でも、私より久作の方が…
「…クレープ買いに行くか。」
「え?」
「我慢するなって云ったろ。」
大きな優しい手が私の頭を撫でた。
「…うん。
久作は、何が食べたい?」
「…林檎飴!」
「じゃあ林檎飴も買いに行こう。」
此の人は優しい。
首領も行ってた。…でも…
「…貴方はマフィアをやめて仕舞うの…?」
「…俺は、小説家になるのが夢だからな。」
「…そう…
暗い話をして御免なさい。」
此の人は、もう直ぐマフィアを抜ける。
海の見える部屋に住んで珈琲を飲み乍ら小説を書く…って。
「お前を頼りにしてる。
ポートマフィアを任せた。」
「
「お前も頼りにしてるって事だ。
Qもだぞ。」
「うん。
ねぇ、織田作さん。小説が書けたら、
僕達に一番に見せて!」
「…そうだな。」
また、優しそうな顔をした。
なんだか、辛い様な嬉しい様な気持ちがして、
口一杯にクレープを詰めた。
「急いで食べなくて良いぞ。」
「鏡花ちゃん、一口頂戴。」
「…はい。」
マフィアを抜けても会える。
でも、少し淋しい。きっと久作も。
だって、親や家族が幼い頃から居ない私達にとって、
兄の様に優しくして呉れたのは此の人だった。
「じゃあ、私達はもう貴方の育てる孤児じゃない。」
「僕等は大きくなったでしょう?
安心して去って、良い小説を書いてね。」
「嗚呼。
なんだか、親離れする子の親の気持ちだ。」
そう云って、また私達の頭を、
優しくて大きな手でふわりと撫でた。
「…じゃあ、夏祭り楽しまないとな。」
「次はあれやろう!籤!」
「運は苦手。
絶対が無いから。」
他愛も無い時間がふわふわと過ぎて行った。
ーー
「…綺麗…」
どん、どん、と花火が上がる音がする。
「織田作さん、鏡花ちゃん、また来ようね!」
「勿論だ。」
「うん。また来たい。」
私達の上で大きな花火があがる。
マフィアの“また”程信用の無いものは無いけど、
きっとまた来れる。だって…
「願っていれば、いつか叶う。」
ーーー
個人的に、夢野くんは鏡花ちゃんって呼んで、
鏡花ちゃんは久作って呼んで欲しい。(切実)
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*sugar* - こんにちは〜!2021年のお誕生日おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2021年1月18日 16時) (レス) id: c71c96e89f (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ。 - 黒咲椿さん» やざじいでずねぇぇぇ( ;∀;)頑張ります!!!! (2019年1月22日 0時) (レス) id: 830fe45671 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲椿(プロフ) - みるくれーぷ。さん» いえいえ、これからも頑張ってください! (2019年1月21日 6時) (レス) id: ce4172799b (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ。 - 黒咲椿さん» あ、すみません…今になってめっちゃ言葉おかしいの分かりました。なんで有難うございますって二回続けたんだ…すみません!!! (2019年1月21日 6時) (レス) id: 830fe45671 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ。 - 黒咲椿さん» 有難う御座います。祝ってくれて有難う御座います! (2019年1月20日 17時) (レス) id: 830fe45671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくれーぷ。 | 作成日時:2018年12月6日 20時