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薔薇が41輪 ページ42

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_夢主SIDE



「…は?」

「断罪…ショー…?」




放送の直後、戸惑いを隠せない部員達。

すると、食堂にあったテレビの電源が勝手につく。



私は心の中でほくそ笑みながら次のアクションを待つ。


数十秒後、テレビが勝手に流れ始めこの場にいる者は皆テレビに視線を集める。




やがてテレビの映像が終われば、ザワザワと波紋が広がる。




雪芦「え…?嘘、嘘でしょ?…嘘よこんなのっ!!」





私はその場で下を向く。

あくまで、怖い、というのを演じながら。





『…その、映像は、嘘、です。』

『すべて、私が、作りまし、た。』



「は…?」

「どういうことだ…?」



映像が物議を醸す。

皆、頭の整理に必死で、私の方に気が回らないようで。


私の手に持っている【ある物】に気が付かない。




清水「ねぇ、Aちゃん。…その、手にある紙、どうしたの?」



あら、気が付きました?

これ、実は…?



『いや、あの…。』



飛雄作の雪芦の字に似せたカンペなの。

雪芦の方をチラチラと見ながら、紙を背中に隠す。



清水「ごめんね。借りる。」

『あっ…。』



潔子先輩は紙を見て静かにガチギレしていた。

そしていつもよりもはるかに低い声で言った。



清水「Aちゃん。…説明して。」



私に注目が集まる。

俯きながら細々と喋る。



『…えっと、今日の、練習で、その。…何かしようとしてるみたいだけどって、それを押し付けられて…。』

清水「ゆっくりでいいから、ね?」

『其れを言わないと、って、言って刃物を、向けられて…っ。』



雪絵とかおり、仁花がこちらに寄って私を宥める。

私は彼奴と違って、演技ができるからしっかりと涙も出るし。


皆はどっちに着くと思う。愚か者の雪芦さん?




嘘をつかされた震えて泣いている子と怒りで我を忘れちゃった愚か者。




そんなの一目瞭然よねぇ?






______________宴の途中で主役は役を放棄

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チェリー - 夢主かっけぇぇ!! (2021年5月11日 17時) (レス) id: 4fdbe42b4c (このIDを非表示/違反報告)
くれは卍(プロフ) - この小説もっと読みたいです!これからも頑張ってください!続き楽しみにしてます!!こ (2019年1月19日 16時) (レス) id: 325596c204 (このIDを非表示/違反報告)
+柚+(プロフ) - めいさん» コメント有難うございます!更新亀さんなので見る人飽きちゃうんじゃないですかね?笑 ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年8月20日 17時) (レス) id: 4d7a3986a4 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - なんでこんなに面白いのに人気にならないのか不思議。。更新頑張ってください、めちゃめちゃ応援してます!!! (2018年8月17日 17時) (レス) id: c87e98eb4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:+柚+ | 作成日時:2018年8月4日 13時

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