中芥『贈り物』 ページ29
◆
首をかしげて、二十歳には見えないあどけなさを纏う黒外套の少年を目の前に中原は頭を抱えた。
まさか…いや…でも…と否定と肯定の繰り返しをする中原の手には紅いカーネーションが一本。
先刻、芥川から渡されたものだ。
「芥川、その、何から言っていいか分かんねぇが…まぁ、ありがとう」
中原の言った言葉もなんだか独り言のように聞こえる。それもそのはず、今日は五月十四日、母の日だからだ。母の日に、芥川は中原へ一本のカーネーションを渡したのだ。
しかし貧民街育ちの芥川は母の顔すら知らない。だから母の日など芥川にとって関係のないものだったのだが…。
「中原さんはいつも僕の心配をしてくださる。僕は母親がどんな存在か知らぬが、いたのならきっと貴方のような人だろう」
そう云って、一本のカーネーションを差し出したのだ。しかし中原が芥川を心配するのは好きだからだ(母性本能も50%くらいある)
しかし芥川にとって中原は所謂“母のような”存在。やはり芥川は鈍感なのか、それともその感情を知らぬままこんな行為に及んでいるのか、中原にはまだ分からなかった。が、芥川からの贈り物というだけでそれにどんな理由が含まれていようとも中原は嬉しく感じるのだった。
＿＿＿そして二人が恋人同士になる日も近かった。
♀♂
キャラソンCDでもり文ストわんでも本誌でも中也さんはオカンじゃないですか。
最後の当て付け感が凄いのはスルーしてください。
太芥『うるさい』→←敦芥♀『年下が好みなら、私の精神年齢は5歳以下だ、君より年下だ！』
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羅生門 - 体が痛む。 (2021年4月5日 14時) (
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羅生門 - karadagaitam (2021年4月5日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
羅生門 - karadagaitam (2021年4月5日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
kyo - 誰が見ても認める美貌の持ち主の芥川さんは、驚くほど食事の量が少ないので食べ残しは私が食べます。（きりっ） (2017年8月25日 10時) (レス) id: b8f51b6520 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - マジカルワールドさん» 本当に申し訳ないです…！ありがとうございます！ (2017年6月10日 23時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかゞわとまと | 作成日時：2017年4月22日 1時
