第30話 ページ33
『(あっ、立花先輩が医務室に行く前に「頑張れよ」と仰ったのはこういう事なのか)』
そう気づいた所で時既におすs…遅し。
川西君を助けた後すぐに三反田君がトイレットペーパーを落としてしまった。
急いで拾って事なきを得たが続いて善法寺先輩が分別し終わった薬草籠を全て倒し混ざってしまった。委員会の子達と私で再び分けて何とかなったが、
最後に鶴町君が巻き終わった包帯に足を滑らせ転びそうになった。お姫様抱っこで救い出しました。
待て待て、鶴町君の近くには雑渡さんがいらっしゃっただろうって?不運に巻き込まれたくなかったのか既にお帰りになられましたよ!!!
一通り不運を回避した後、私は疲労感に襲われた。
あれ?私の楽園は何処へ?
そして何故か保健委員の方達からまるでヒーローに対して向けられるような視線を感じた
「救世主だ…!」
「A先輩と一緒に居れば…」
「不運を回避出来る!!」
「すごいスリル〜!」
「A!是非とも保健委員に入ってくれ!」
『あ、あはは』
私の必殺愛想笑いが炸裂する。うん。居心地の良さは最高なんだけどな!!ちょっと私の負担多いかな!
というか鶴町君。それはスリルなのか…?
いや、つっこんではいけない。
「おっ、A〜」
突如、医務室の襖が開いて名前を呼ばれる。
振り返るとそこに居たのは
「次の委員会に迎えに来たぞ!」
『八君!』
ナイスタイミングだ!このままあの期待の眼差しを向けられ続けたら保健委員会に入る所だった。
どうせなら、ちゃんと全部まわりたいからね!(汗)
べ、別に保健委員の不運にビビってる訳では無い。断じて。うん。
「さっ行こう!」
腕を引かれて進む。えっ、待ってタケメン…。
大丈夫?私ファンに殺されない?
『善法寺先輩!保健委員のみんな!ありがとうございました!』
見学させて下さった皆さんにお礼を言う。あっ、ちゃんと作法委員の子達にも言ったよ。体育委員の子達には状況が状況でお礼を言えなかったから後から言おうと思いました。(あれ?作文?)
「皆、Aの事楽しみに待ってるぞ〜!うちは下級生が多くてもっと先輩が欲しいといつも言ってるからな!」
『…そうなんですね。私も楽しみです。』
新たな後輩に会えるのか!あぁ!なんと楽しみなんだ!!
「もうすぐ着くぞ!」
この時の私は下級生に会える事で頭がいっぱいだったので、自分が虫を苦手としていたことをすっかり忘れてしまっていた…
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凛(プロフ) - 続きすごく楽しみにしてたので更新とてもありがたいです!また楽しみに待ってます! (4月27日 8時) (レス) @page46 id: c045f3c206 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 落ち着いてきたら((訂正 すみません間違えました💦 (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 神すぎる話 主さんや無理しすぎないでね。ずっと待ってるんで落ち着いてたらあげてください (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - すごく面白かったです!!主さん無理しすぎないでください!更新待ってます。 (11月11日 7時) (レス) @page43 id: a2419645fa (このIDを非表示/違反報告)
aoi - 面白くて一気に読んじゃいました。更新待ってます。 (8月11日 10時) (レス) @page43 id: 47632c8fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るるる | 作成日時:2020年2月12日 21時