影が薄いたまごの回想 ページ17
僕が初めてA先輩に会ったのは2年生の頃＿＿
保健委員で使う薬草を町で調達していた帰り道の事だった
「(沢山集まったな〜…今のところ全然不運な事も起きてないし、嬉しいな〜)」
僕は気が緩んでいて周りを山賊に囲まれていた事に気が付かなかった
「おい！小僧、金目の物全部渡せ！！」
「ｯｯｯ!!(こ、怖い…)」
僕は体の震えを抑えることが出来なかった
「兄貴ィ…コイツ、震えてやがりますよ(ニヤニヤ)」
「ふん、コイツごと売りさばくか」
山賊の腕が僕の方に伸びてくる。
助けを呼ぼうにも道に誰もいない…。
こんな時に何か役に立つ忍術はｯ…
と、考えていた時＿＿
スッ……
僕の視界は桃色1色に染まった
「…え？」
『…大丈夫？』
「はっ、はい！」
その人は暗い桃色の忍者服に身を包み、山賊の腕を掴んでいた。
『………命が惜しければ去れ』
もう片方の手で苦無を持ち、相手の脈の部分にあてる
「チッ……帰るぞ、相手が悪い。」
そう、親玉が言うと山賊達は逃げていった
「あっあの！！助けて頂き、ありがとうございました！！！本当に助かりました！！！」
そう言うと目の前の人は振り返った
その時初めて、目が合った。
「わぁ…(すごく綺麗な女の子だ…)」
『…あの？』
思わず凝視していたようだ
「…すっ、すみません！えっと、貴方は忍術学園の生徒、ですよね？」
『あ、はい。くの一教室に通っております！一応、忍たま4年生と同い年になりますね。』
「そうなんですね！僕は忍たまの三反田数馬です！よろしくお願いします！是非！貴方の名前を教えて下さい！」
そう言うと彼女はふわりと笑って
『後藤Aです』
と言った。すごく綺麗な笑い方をするんだな…
思わず見とれてしまった。
僕の胸がとくんと鳴った。
『あっ、そろそろ行きますね。三反田君、またいつか…』
そう言ってA先輩は綺麗な黒髪を揺らしながら去っていった
「(…また会いたいな)」
そう思い僕は学園の方へ向かった＿＿
＿＿
『………(思い出したｧｧｧ！)』
あの時だ！！私が限定饅頭に目がくらんで町へ向かってた時！
2年生の子が山賊に絡まれてたのを震えながら助けたやつ！
あれほんと怖かったんだよなぁ！
三反田君、ちゃんと覚えててくれたんだなぁ
なんて律儀な子なんだ。
ちゃんと思い出せて良かったｧｧ
今度三反田くんに饅頭買お…
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凛(プロフ) - 続きすごく楽しみにしてたので更新とてもありがたいです！また楽しみに待ってます！ (4月27日 8時) (
レス) @page46 id: c045f3c206 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 落ち着いてきたら((訂正 すみません間違えました💦 (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 神すぎる話 主さんや無理しすぎないでね。ずっと待ってるんで落ち着いてたらあげてください (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - すごく面白かったです！！主さん無理しすぎないでください！更新待ってます。 (11月11日 7時) (レス) @page43 id: a2419645fa (このIDを非表示/違反報告)
aoi - 面白くて一気に読んじゃいました。更新待ってます。 (8月11日 10時) (レス) @page43 id: 47632c8fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるる | 作成日時：2020年2月12日 21時
