争奪戦 ページ13
『未だ〜?』
「もう出来る」
『私、和食ってあんま食べないんだよね』
うきうきし乍、ビワは皿などを準備する。
『そー云えば、中也って魚捌けるんだ?』
「まァな。ビワは?」
『捌けるけど、あんまやらんなぁ』
カチャン、と皿を机に置く。
すると、炊飯器からメロディが流れた。
中也が炊飯器の蓋を開くと、ほかほかの湯気と共に、美味しい匂いが立ち上ってきた。
『ふゎぁ〜!美味しそ〜!』
中也は炊飯器の釜を布越しに掴み、リビングの机に敷かれた布の上に置いた。
机には、他にも様々な料理が並んでいる。
『座れ〜』
ビワと中也は椅子に座った。
『飲酒は禁止!いただきます!』
「はァ?」
ビワは合わせた手を外し、箸を持った。
『中也は酒癖悪そうだしね〜』
ビワは口の中に鯛飯を運ぶと、目を見開いた。
『んまっ!!鯛美味し!!』
中也は酒を諦めたのか、自分も食べ始めた。
◇◆◇◆◇◆
『ごっそーさん!美味しかった!』
「どーも」
『私皿洗うから、風呂入って来たら?』
「ンじゃ、風呂入って来る」
『遠慮もクソも無いな』
ビワは皿を洗い始めた。
◇◆◇◆◇◆
髪を濡らした中也がビワに迫る。
『何で、、、、、、!』
「此処は俺の家だからな」
『やだっ、、、、、、!』
『ソファーで寝るのはやだ!!』
只今、ベッド争奪戦中で在る。
『お客さんはもてなしてよ!』
「手前が勝手に来たンだよ」
ビワは中也の言葉を訊いて、寝室へ走り出した。
「あっ!おい!」
『早い者勝ち〜』
だが、中也の方が足が速かったりする。
寝室の扉を開き、二人は同時にベッドへ飛び込んだ。
『、、、、、、二人で寝よ』
「厭だ」
『寝るもーん』
ビワはベッドに潜り、瞼を閉じた。
「、、、はァー、、、、、、」
中也は溜め息を吐いてから、ビワの隣で横になった。
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落蕾 - (名前)さん» デート編出来ました!最後、デートか?ってなったらごめんなさい!(名前)様のおかげで中也とビワちゃんのラブシーンが書けました!またリクエストお待ちしてます! (11月26日 21時) (レス) id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - リクエストです、中也とビワちゃんのデートが見たいです (11月14日 23時) (レス) @page35 id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - (名前)さん» ものすごい頻度でサボりますが、頑張ります!! (11月13日 0時) (レス) id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 続き楽しみにしてまーす! (11月11日 18時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
橘スミレ(プロフ) - ありがとうございます!!エリスちゃんが可愛くてかっこよくて最高です(*T^T*) (9月28日 20時) (レス) @page29 id: c5006667e6 (このIDを非表示/違反報告)
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