肆 ページ7
一応私もしとくか。
『勇嶺 Aです。
お二方が見つけてくださったおかげで助かりましへっくしゅ!!…寒…あっすみません』
「あっ、そうか…濡れてて寒いですよね。
何か羽織れるもの…太宰さん、外套を貸s」
「いや私外套着たまま川入ったからびっしょびしょだし逆に風邪引かせちゃうかもよ」
「そうでした」
太宰さん、今外套絞ってるけど絞ってもそれ着たら絶対寒いよ。どっちにしろ濡れてるもん。
「そうか…じゃあごめんなさい、何も羽織れるものが無いんですけど…
Aさん、ここから家って近いですか?」
そうだ。家に帰らないと。
見た感じ、ここは横浜だ。
じゃあ流石に都内の自宅は遠いけど、祖母の家がある!
『この近くに祖母の家があるんで、そこに行こうかなって思ってます』
「じゃあ其処まで見送るよ。
水に濡れた女性が一人で帰るのも如何かと思うからね。
まぁ私も濡れてるけど」
貴方はいいんですか太宰さん。
「じゃあAさん、日が暮れないうちに行きましょうか」
いいのかよ。
兎も角、出発。
.
.
祖母の家に近くなってくるにつれ、何か"違和感"を感じるようになってきた。
確かに道は合っているんだけど、建物の種類や配置が微妙に違うのだ。
何だろう。ただ単に私が配置を間違えて覚えてるだけかもしれないけど。
『あ、彼処の角を曲がったところが祖母の家ですよ』
「もうすぐですね!」
「…………ん?でもあの角を曲がった先って」
太宰さんが何かを云いかけた。
と同時に、私たちは角を曲がる。
その先には
.
「────家というか、空き地しか無かったと思うけれど」
太宰さんが云った通り、家など一軒もなくただ空き地が広がっているだけだった。
『…あれ、…?』
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守川(もりかわ)(プロフ) - 蘭香さん» コメントありがとうございます!大変お待たせしました(´;ω;`)長らく更新出来ず終いですみませんでしたorzこれからもどうぞ御贔屓に宜しくお願いします(*´-`) (2018年5月21日 23時) (レス) id: e9ab5a1a86 (このIDを非表示/違反報告)
蘭香 - これおもろいなぁ…はよう続きが見てみたいわ且⊂(゚∀゚*) (2018年5月20日 5時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
守川(もりかわ)(プロフ) - 来夢さん» コメントありがとうございます!面白く出来ていたら幸いです(*^-^*)時間軸は、この話を書き始めた時点で私がまだ10巻までしか漫画を読めていなかったので組合戦の後になってます!話の紹介文にも付け足しておきますね! (2018年4月6日 22時) (レス) id: e9ab5a1a86 (このIDを非表示/違反報告)
来夢 - ブリッジの顔文字可愛いwwちょこちょこ挟まれるギャグとか、凄く面白いです!この作品は、時間軸はどうなっているんですか?鏡花ちゃんがいるから、組合戦のあとですか? (2018年4月6日 15時) (レス) id: 7c45f15a69 (このIDを非表示/違反報告)
守川(もりかわ)(プロフ) - りんずさん» コメントありがとうございます!タイトルはギャグらしくて目を引くものにしたかったので、タイトルについての反応を頂けたのがとても嬉しいです(*´ω`*) 応援に応えられるものが書けるかどうかは分かりませんが、これからも頑張ります! (2018年3月31日 8時) (レス) id: e9ab5a1a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:守川 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miamia251/
作成日時:2018年2月3日 7時