【文豪ストレイドッグス】太宰さん！！！空から女の子が！！！！！！！！【トリップ】

卌 ページ48

それから正午近くまで、私は太宰さんにポートマフィアについて教わった。

……と云うより、知識を叩き込まれたと云った方が正しいか。

これは知って置かなきゃ確かに死ぬなって事から、こんなの何時役立つんだって云う豆知識まで。

兎に角、隅から隅まで教え込まれた。


……でも、所々で肝心な核的な処が抜けてたりとか、明らかに成ってない様な部分も有ったりした。

そこはやっぱり探偵でも探りきれない部分だったりすんのかなあ。てか太宰さんよくこんなに調べたな。





「大体の情報は教えておいたけれど……こんなもので良かった？」


『はい！
寧ろこんなに教えてもらって逆に覚えられるか心配になりそうな程です……けど！ありがとうございます！頑張って覚えます！！』


「あはは。確かに一度に沢山伝えすぎたかもね。
でも、Aさんは社員ではなくても此処に居る以上探偵社の一員には変わり無いのだから、君の身を守るのも私達の役目の一つだ。
だから忘れたら何時でも聞きに来てくれて構わないからね」


『あ、ありがとうございます』


「あーでも。
Aさんを守るのは確かに大事な事だけど……少しでも気が向いたら私と心中してくれても良いのだよ！！？
あっそうだ！！なんなら今から私とそこに見える鶴見川で一緒に入水なんてどｺﾞｯﾊｧ!!!!!!」



( 'ω')ﾌｧｯ!?


……何かと思ったら───





「席に居ないと思ったら何を心中の誘いなぞしているんだこの唐変木が！！！

……A、済まんな。
太宰に変わって謝っておく。
そろそろ昼だ。皆も休みに入るだろうから、昼食の準備をしておけ」


『あ、ありがとうございます……』


「待って待ってAさん私とじゅすぎゃああああああ」



太宰さん、国木田さんに引きずられてっちゃった……




じゃあ、昼食食べに行こうかな。

うーん、やっぱりまた《うずまき》のあの咖喱が食べたいなー。

めちゃくちゃ美味しかったし……今日も行ったらまた誰か居たりしないかな？









《うずまき》。

その扉を、音を立てて開けた。





『こんにちはー』

「あら、勇嶺ちゃん。今日も来てくれたのかい？」

『はい、昨日食べた咖喱がまた食べたいなーって思って、来ちゃいました』

「そうかい、それを聞けておばちゃんも嬉しいよ。
咖喱ね、たんと食べてお行き！」

『わーい！』



……うーん、非番の賢治さん位居るかなって思ったけど、流石に居なかったかぁ。

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