【文豪ストレイドッグス】太宰さん！！！空から女の子が！！！！！！！！【トリップ】

卅陸 ページ44

「おはよーA」


『あっ、お早うございます乱歩さん！
昨日は飴ちゃんと髪留め(ヘアピン)、ありがとうございましたー』


「うん。
まあそれはどういたしましてーだけど、実際飴購って来たのはAと賢治君だし髪留め(ヘアピン)は与謝野さんが呉れたやつだし、そもそもそれは太宰が与謝野さんの遣いで余分に購ってきちゃって余ってて保管してたやつらしいからその『ありがとう』は賢治君と太宰と君自身に云った方が正しいね」


『出社の挨拶して早々論破された』


てかこの髪留め(ヘアピン)太宰さんが購ってたのかよ初耳だよ。

ありがとう太宰さん。と賢治くん。と私。







私と乱歩さんは流れで空室の面会席に座って話すことになった。

因みに乱歩さんは昨日購ったお菓子を食べてる。ぼりぼり。



「ところでAー、今日は何やるの？
探偵社の説明は昨日大体終わったけど。もしかしてずっと待機とか？」


『あ。それなんですけど、実はまだお訊きしたい事があるんです。
だから今日はそれを訊いて回ろうかと』


「ふーん。因みに何について訊きたいの？」


『ポートマフィアの事です』



「！」





乱歩さんの糸目が一瞬大きく見開かれて、お菓子に伸ばしていた手が止まった。

……ような気がした。云うほど観察眼無いから自信持てません。




「……Aさ、新聞とか真面目に読む性格(タイプ)？」


『いや、太宰さん新聞取ってなかったので見てないです』


「もしかしてヨコハマのこと自力で調べたの？」


『調べたいのは山々なんですが生憎情報源すら何処に在るのか判らなくて』


「昨日誰かマフィアの話なんかしてたっけ」


『探偵社員の方々からは異能力の事しか伺ってませんよ』




「………じゃあ何処からマフィアの情報手に入れたのさ」



『……信じてもらえるか判んないですけど、昨日見た夢の中に出てきたんです』


「はぁ？夢ぇ…？？」






黙りこくる乱歩さん。


……まぁ、そりゃそうだよね。

夢の中で聞いた単語が次の日の話題にまるごと的中するなんてさ。ぶっちゃけそんなに有り得ないし。きっと私の思い込みに近いんだろうな。どうせ。






「………そっかー。夢か。なるほどねー」


『えっ、判ったんですか？』


「勿論。
まあこの話は後々するし長くなるから、今は折り紙でもしながらマフィアの説明でもしようよ。
はいこれ」



と云って折り紙を渡された…。

卅漆→←卅伍

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す