【文豪ストレイドッグス】太宰さん！！！空から女の子が！！！！！！！！【トリップ】

卅参 ページ40

「……兎も角。
実はだなA、乱歩さんからもう一つ伝言を預かっている。


なんでも、『髪留め(ヘアピン)の数に注意しておけ』だそうだ」




『数……？』




数……うーん、数に何の関係があるんだろ？

まさか……勝手に増えたり減ったり？

えっやだよポルターガイストじゃねえかよ怖いよ。



因みに今の髪留め(ヘアピン)の数は……




1、2、3、4、……10本。


今の数は10本だ。







「それから、もう一つ。
『Aは寝癖が立ちやすい髪質をしているようだから、髪留め(ヘアピン)は全て手元に常備しておくと良い』
……だそうだ。

今も立ってるぞ。寝癖」




『え゛』





嘘だろ気づかなかったよ今日半日。

やだあ……恥ずかしい……





「そうだな……そこの洗面所で一度見てくるといい。
早速ヘアピン使っている処を見たら、与謝野女医(せんせい)も乱歩さんもきっと喜ぶんじゃないか？まあ判らんが」



『うぅ……恥ずかしいなあ……じゃあ直してきます……
まあ判りませんけど』






「判らんけど」で締め括るこの空間の適当さよ。









…………そのあと、私は髪留め(ヘアピン)で寝癖を直して、残りの半日を過ごした。



なんだか、いろいろと情報量が多い一日だったから……どっと疲れてしまった。



そのせいか、夕刻に太宰さんの部屋へと戻ってきた私はそのまま直ぐ寝てしまった。



客の立場であるにも関わらずぶっ倒れて寝てしまった。面目ない太宰さん。ほんとに面目ない。



今日の夕飯は何だったのだろう。



太宰さん、私が食事に居ない時は何食べてんだろう。
蟹缶三昧してんのかな若しかして。


……国木田さんにぶちのめされる未来がくっきり見えるなー……





因みにこの小説では今日起きてから半日経つまで18話かかった。

時の刻み遅すぎかよ。
そして逆に正午から半日経つのも早すぎかよ。違いすぎんだろ。





まあいいや。

なんていうか…今は眠すぎて起きている方が死んで仕舞いそうだ…






それじゃ、おやすみなさい。









持っている髪留め(ヘアピン)は、変わらず10本。







歯車達が隙間無く噛み合うように順番に嵌め込まれていき、



動き始めるその瞬間は近づいている──

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