【文豪ストレイドッグス】太宰さん！！！空から女の子が！！！！！！！！【トリップ】

廿陸 ページ33

数十分後。



「御待通様(おまちどおさま)。
咖喱、二つね」



おばちゃんは私と鏡花ちゃんの前に一つずつ咖喱を並べてくれた。めっちゃ美味しそう。やばい。

あと鏡花ちゃんには注文通り豆府も付いてきた。
大好物なんだね。


因みにあの後、太宰さんと谷崎さん、ナオミさんも、皆板前(カウンター)席に移動してきて、皆で並んで座っている状態になった。



「そう云えば私、Aさんが乱歩さんに頼まれて賢治君と買い出し行ってた辺りから此処に居たから、あの後何があったのか知らないのだけれど……異能力の説明って何処まで聞いた？」


『ひょーははんほひゃひょーほほーひょふひはいはひんはひひはひはほ』


「なんて？？？？？？？？」


「AさんAさん、返事は慌てなくても善いンだよ」



谷崎さんがほんの少し呆れ気味に云ってくれた。

あ、食べながら喋るんじゃなかった。

飲み込んでから話さなきゃ。

てかこの咖喱美味しい。めっちゃ美味しい。やばい。



『んぐ……だから、鏡花ちゃんと社長の能力以外は皆聞きましたよって』


「おおー。もう残り二人か。
覚えられてるかは兎も角、仕事の合間を縫ってこんなに早く説明が進められてるのも探偵社員の結束の証なのではないかな！」


『(の割りに太宰さん何も説明してないけどね)』




その言葉は心の奥底に仕舞っておくことにしよう。




「すみません、ボクら今日非番で何も出来なくて……」


「謝る事は無いさ。
非番の日は非番の日だし、結局こうして此処で会えたのだから結果オーライじゃないか」


「……実は、若しかしたら此処にAさん御一行が来るンじゃないかって話してたンです。
的中(ビンゴ)でしたね」


『私が来る事予想して此処に来てたんですか！？
凄い！超能力(エスパー)！！』


「其処まで云う程じゃないよ。
伊達に探偵社員やってないッてだけで」



じゃあ探偵社員みんな凄いのか。

凄い。(2回目)




「そうだ、先に鏡花ちゃんの異能力の説明だけしておこうか。
鏡花ちゃん、如何する？」


「私が云う。

私の異能力は『夜叉白雪(ヤシャシラユキ)』。
仕込み杖を持った夜叉を召喚する異能力。
ある意味……最近仲良くなった」



え？

異能力と仲良し……？？



「因みに今はなつきすぎて身の回りの世話をし出したから縛ってある」



『いやいやいやどういう事』
　

……取り敢えず凄いのは判った。

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