【文豪ストレイドッグス】太宰さん！！！空から女の子が！！！！！！！！【トリップ】

廿参 ページ30

「そうだねェ、じゃあ先ずは……先刻まで一緒に居た賢治から行こうか。

賢治の能力は『雨ニモ負ケズ』。
空腹時にのみ発動する頑丈な身体と怪力の能力さ。
可愛い顔して大型貨物自動車(トラック)を片手で軽々と持ち上げられる程の怪力だ」


『可愛い顔して貨物自動車(トラック)を』



いや、確かに凄いよ。
けどさ……けど………ね？？(語彙力)



「じゃ、次は…国木田で良いか」


『何故国木田さんをお選びに？』


「なんとなく」


『えﾞ』



なんとなくとは。



「国木田は『独歩吟客』の使い手さ。
A、彼奴が何時も肌身離さず持っている手帳は判るかい？」


『あぁ。あの表紙にでっかく"理想"って書いてあるアレですよね』


「御名答。
国木田の能力はその手帳に書いたものを具現化する能力だ。
手榴弾に拳銃に鍵……基本的に手帳規模(サイズ)って云う制限は有るけど、国木田が一度眼で見て形状を覚えた物なら何でも具現化出来る」


『凄い……』


「それと、国木田の能力発動の時の振舞(ポーズ)をよく太宰がお巫山戯半分で真似してるねェ」



……真似？？
何故？



「それから、谷崎。
彼奴は『細雪』を使える。
雪の降る空間に背景や立体映像を上書き出来る、まァどちらかと云えば戦闘向きじゃあ無い異能力だね。
でもその幻影を見破るのは略略(ほぼほぼ)不可能だから、若し見破られたら大したモンさ」


『ほえぇ……』



これいっぺんに全部覚えられるか…？





ふと、誰かが私の座って居る長椅子(ソファー)越しに、後ろから抱きついてくる感覚。

向かいに座って居る与謝野さんは、その人に気付いたみたいだ。



「おや？ 如何したンだい、鏡花」



鏡花ちゃんだったのか。



『如何したの？』


「……昼休み。Aと、何処かに食べに行きたい」



昼休み？

あぁ、もうそんな時間なのか。



『鏡花ちゃん、私とでいいの？
敦さんと一緒に弁当とか作ってきてるんじゃ…』


「今日だけ。
敦に頼んで、今日だけ私の弁当は無しにして貰った」



そっか…。

そう云えば私、太宰さんに昼飯の事なんか聞いてないぞ……？

まいっか。←



「鏡花も探偵社で初めて後輩みたいな人が出来て喜んでンだ。
一緒に行ってやりな」


与謝野さんはそう云ってくれた。

廿肆→←できました！！

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