【文豪ストレイドッグス】太宰さん！！！空から女の子が！！！！！！！！【トリップ】

廿弐 ページ28

『ただいま帰りましたー』


「乱歩さーん、買ってきましたよー！」


「お帰り。
二人とも、買い出しに行ってくれてたのかい」



与謝野さんが出迎えてくれた。

すると賢治さん、何やら与謝野さんにこそっと耳打ちをした。

そしたら与謝野さん、賢治さんに親指を立てた。賢治さんも立てた。ｸﾞｯて一緒に。

なんか二人してむっちゃ楽しそう。
私ぼっち。



「んじゃ、乱歩さんに駄菓子渡してきまーす。
あ、次いでに残りの備蓄(ストック)も棚に仕舞って来ますね！」


『あ、ありがとうございます！』



賢治君はそう云って、荷物を抱えて乱歩さんのもとに行った。

何から何までしてもらっちゃって、何だか申し訳ないな。



『…買い出し頼まれたの私だし、手伝って来た方がいいですよね？』


「賢治をかい？あぁ、其れなら心配しなくて大丈夫さ。
ところでA、異能力について訊いて回ってるンだって？」


『あぁ、あはは…実は私、昨日まで異能力のいの字も知らなかったんですよね…。
探偵者にお邪魔させて頂いてる身なのに…なんか、すみません』


「Aが謝る事じゃ無いさ。
知識が無いッてのは罪じゃないからね。
そうだねェ…妾(アタシ)も丁度やる事済んで暇だし、探偵社の面子の異能力について教えてあげようかね」


『え、良いんですか？』


「その時間を少しでも取る為に賢治が荷物のお届け役を買って出てくれたし」



賢治さんめっちゃ優しいいいいいいい。



「と云う訳だから、話をしようか。
因みにA、今迄誰の異能力について聞いたンだい？」



与謝野さんに誘導されて、探偵社内の適当な椅子に腰掛けて話をする。

えーと、私の記憶が正しければ──



『敦さんと与謝野さん、それから乱歩さんと太宰さんの異能力については聞きました。
それぞれ「月下獣」と「君死給勿」、「超推理」、「人間失格」……でしたよね』


「合ってるよ。中々記憶力が良いねェ、A。
探偵に向いてるンじゃないかい？」


『いやぁ、そんなことは…
多分異能力の概念が強烈過ぎて、普段以上に記憶能力が張り切ってるのかもしれないです』


「そうかい。遠慮しなくても良いのにねェ。
じゃあ、早速説明といこうか。
……処で、A」


『はい？』



「出掛けた後で悪いけど、寝癖立ってる」


『えっ』



与謝野さんが然り気無く直してくれた。

太宰さんがちょっとだけ直してくれてたけど、完全には直ってなかったか…。

できました！！→←挨拶とちょっとした相談事【3/30追記有】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す