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#6 ページ6

現在私は、みんなと王様ゲームを楽しんでいる。

王様ゲームをしながら、ツバサに色んなことを聞いて、私はだんだんみんなのことが分かってきた。

特にユウマとリョウスケのこと。

二人はかなり前から知り合っていて幼なじみ。

ユウマは基本的にはどの男子にも優しく元気に振舞っているが、本命はリョウスケで独占欲が強いらしい。

リョウスケは何とよくテレビに出ている超有名ホストの弟だとか。

また、ツバサによって私が腐女子であることを部員全員に知られてしまった。

気まずさが軽減されたので、逆に良かったのかもしれないが。

私達は打ち解け始め、段々王様ゲームの命令はハードなものになってくる。

五回目のくじ引き。

部室に一喜一憂の声が響き渡る。

「王様だーれだ?!」

「はーい、私です」

五回目にしてやっと念願の王様になれた。

みんなにバレないよう、小さくガッツポーズをする。

何の命令にしようかと、頭を抱えて考え込む。

ツバサが全員と交わったことがあるということは皆そういう関係だということを推理し、命令を確定した。

「じゃあ、一番と三番がキスで」

そう宣言した時、思い切り私から目を背けた男子が二人。

私はやれやれと溜め息をつき、

「ほら、ツバサとリョウスケでしょ?」

と、おそらくターゲットの二人に声をかけた。

案の定、そうだったようで、二人は互いに歩みよる。

空は夕焼けでオレンジ色になっていた。

部室は薄暗く、それとなくムードを感じる。

そして二人のシルエットは重なった。

リョウスケがツバサの顎に手を添えるがやはりその手は震えている。

あのリョウスケとユウマのキスシーンが頭の中によみがえった。

「もっと、もっと……っ!リョウスケ、欲しい」

ツバサは片言でリョウスケに唇を近づけたまま、そう呟くと、リョウスケの口の中に舌を入れた。

ユウマがぎょっとした目で二人を凝視する。

ユウマの握った拳がリョウスケとはまた別の、震え方をしていた。

リョウスケをツバサにとられて悔しいのだろう。

二人は互いの口の中を激しく掻き回している。

「八アッ、んぁ…っ!」

息づかいがいちいち工い。

私はその情景を見つめてうっとりする。

甘い時間がいつまでも続いていきそうだった。

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設定タグ:名前変換オリジナル , BL , 一次創作   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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永遠の5ちゃいだよ - 最高すぎます!あー幸せ (2022年2月8日 15時) (レス) @page11 id: 5ea1d8bd69 (このIDを非表示/違反報告)
くちもうふ - 何か私のノドから私でも聞いた事ない声が出ました.その位最高という事ですね!ニヤニヤが止まりませぬ…続きが楽しみです!! (2021年4月1日 12時) (レス) id: 3d568debde (このIDを非表示/違反報告)
苺の王子推し - 続き気になります! (2021年3月26日 22時) (レス) id: 2497fd4f55 (このIDを非表示/違反報告)
lemonsquash(プロフ) - マミ@ポ女さん» 更新最近できてないので頑張りますね (2021年3月17日 17時) (レス) id: f394f24743 (このIDを非表示/違反報告)
lemonsquash(プロフ) - 澪@橙苺王子様推しさん» リア友に勧められたのは凄いですねw私も苺の王子様推してますよ、仲間です!! (2021年3月17日 17時) (レス) id: f394f24743 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lemonsquash | 作成日時:2021年3月8日 17時

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