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そう言って看護師さんは部屋を出た。
美月が眠る前に制吐剤を点滴してくれたからだいぶ楽になるだろうって。でも、なんかあったらすぐに呼んでほしいとも言われた。
特にすることもなく、夜も遅いから、なるべく美月の横で寝るようにした。
それから何時間経ったのか…。外はもう日が昇って明るくなっている。…隣の美月を見てみればまだ眠っているけど…。時間的にも結構ギリギリだったから起こしてみることにした。
久保「美月、美月…。」
山下「……んぅ………ん……おはよ…。」
久保「おはよう。…体調どう？」
山下「もう大丈夫…。」
久保「ほんとに？」
山下「ほんとだってば…。」
そう言う美月の額に手を当ててみた。たしかに熱は引いたみたいだけど…。熱中症は後に引きずるとよく聞く。…今はよくても、また後で調子悪くなるかもしれない。
久保「今日、出るの？」
山下「もちろん。…だって、元気だし…。」
久保「そうだけど…。ライブ中、しんどくなったらちゃんと言ってね？誰でもいいから。」
山下「…うん。」
久保「無理は禁止だからね。」
山下「うん。」
そうして、午前のリハーサルを終えてあとは本番を待つだけ。…早めにメイクと着替えを終わらせて、美月のもとに行った。
久保「美月。」
山下「あ…久保。」
久保「大丈夫？」
山下「…うん。大丈夫だよ。」
そう言って、笑顔で見てくる美月。…これなら大丈夫かなと思いつつも、一応注意はしとく。
数時間後、ライブが始まった。
序盤から4曲連続でぶっ飛ばすセトリ。…今の美月にはちょっときついんじゃないかな。
そう思いながら踊って。
今日はポジションがお互い遠いからなかなか声かけられなくて…。
気づいたらライブも折り返し地点。…3期生楽曲の披露になった。
今回の曲は『3番目の風』。よりにもよってこんな激しいダンスにしなくてもよかったのに…。と思いながら隣を見たら、真っ青な顔色をした美月が立っていた。
久保「美月、大丈夫？」
マイクに入らないようにマイクを切って話しかけてみる。
山下「……っ無理かも…っ……吐きそ…。」
そう言った瞬間に3番目の風のイントロが流れる。すぐに美月の顔は真剣な表情になって、踊り始める。…もう途中で抜けるなんてできない…。
どうかこの曲が終わるまで…。
祈り続けながら踊って、ステージ裏にはける時。
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ひかり(プロフ) - 山下美月が体調悪いの隠しててそれが飛鳥ちゃんにばれるみたいなお話がみたいです！ (2022年9月6日 18時) (
レス) id: e8eb66fe2d (このIDを非表示/違反報告)
飛実(プロフ) - 飛鳥ちゃんがリハーサル中にステージから落ちてそこには冨里奈央ちゃんしかいなくて飛鳥ちゃんは怪我を隠してしまうお話がみたいです。 (2022年6月22日 13時) (レス) @page1 id: d8850a5c7f (このIDを非表示/違反報告)
飛彩 - いくたーりあんさん» リクエストありがとうございます！！ (2022年6月11日 6時) (レス) id: 594cd0f0fc (このIDを非表示/違反報告)
飛彩 - いちごミルクさん» リクエストありがとうございます！！ (2022年6月11日 6時) (レス) id: 594cd0f0fc (このIDを非表示/違反報告)
いくたーりあん - 飛鳥と生ちゃんの小説で飛鳥が1人で抱え込んでしまってそのまま体調不良になっても隠し通そうとする飛鳥に気づいて話聞いたり看病する生ちゃんの話を見たいです。 (2022年6月11日 2時) (レス) @page50 id: db4aed9fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛彩（ひあや） | 作成日時：2022年4月1日 10時
