俺に恋人ができるまで。

よんじゅうななわめ ページ50

「志麻ー、顔の、この口元んとこ隠すんどうやるん？」

「これはなー……」


「できたー！」

「お疲れ」

初となる実写動画が完成し、伸びをしていると、志麻が頭を撫でてくれる。
六時に上げられるように設定し、志麻と一階に降りる。

「宇宙ー！助けて」

「うらたさん、どしたん？」

話を聞くところによると、俺が志麻と部屋に籠もりすぎて坂にぃがいじけてしまったらしい。

「坂にぃ？」

「宇宙は俺よりまーしぃのほうが好きなん？」

行ったら悪いが、面倒くさい。とっても。

「坂にぃが一番好きやよ？」

「やったら付き合ってえや！」

「ええ……そったら機嫌治してな？
機嫌治してくれるんやったら付き合ってええよ」

「宇宙はそれでええん？まだそういう意味で好きなんか分かってないんやろ？」

機嫌を早く治してほしいので、宥めていると、坂にぃから急に告白される。
あれ？その言葉は墓まで持って行くとか話していなかったか？と、思ったが、坂にぃなら付き合ってもええかな。と思ってもいた。
条件付きで了解すると、志麻が心配そうに声をかける。
別に、好きな女子もおらんし、坂にぃなら大丈夫やろ。

「うーわ、ここにカップル爆誕しましたわ」

「別にええやんけ！宇宙はもう俺のものやからな！とらんといてよ！」

「誰もとらんわ！」

＿＿＿＿＿＿＿＿
作者のこたつむりです。
しばらく終わる終わる詐欺していましたが、やっと、完結しました。
無理矢理感もありますが。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました！
余裕がありそうでしたら、この作品の短編集を書くかもしれません…。
宇宙くんの過去編(本当の方)を書くつもりですが、そこで親についても触れていくつもりです！
しばらくお待ちいただけると幸いです。

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←よんじんうろくわめ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す