さんじゅうななわめ ページ40
引き下がってくれたが、その際に舌打ちをしたので、作り笑顔を貼っつけ、皮肉を混ぜて見送る。
こういう時、法的手段に訴えられるのだろうか。
いやぁ、それにしても、同担拒否って怖いね。
女性達が離れたところで、後ろから衝撃が伝わる。
衝撃で転びそうになるのを踏ん張り、何かと思いながら振り向くと、坂にぃが飛びついて来ていた。
いくら軽いと言っても、体重に勢いが加算されると辛い。
「吃驚したぁ……。どしたん?」
「ありがとなぁ!宇宙!」
「正直困ってたんよ。ほんま、助かったわ」
「ええの、ええの。困ったときはお互い様やろ」
抱きつかれるときは、なにか意味があるのだろう。と思い、聞いてみると、お礼を言われた。
その後、志麻に理由を教えてもらう。
納得し、適当な所で話題を変える。
そのときに坂にぃには離してもらう。
「せや、ほんま皆格好良かったんよ!何か志麻とセンラには負けた感じするし!ほくろとむなげのくせに!」
「最後普通に悪口やんな!?」
思ったことを言うと、センラにツッコまれる。
坂にぃとどっちのかおもろいんやろ。
二人が絡むほうがおもろいんは確かやけど、争っとるから、どっちかって言われてもおんなじくらいやから選べないんよね。
「せやで!ほんま狡いわぁ。俺にも色気分けろや!」
「っ……///」
ぷくっと頬を膨らませ、怒っていることを表現すると、何故か坂にぃがそっぽを向いてしまった。
何故だろうかと見てみると、坂にぃは耳が赤くなっていた。
暑さでやられたんかな。
夏やから気温高いし、そうでなくても、パフォーマンスで熱くなっとるんかもしれへんしな。
どこか涼しい場所に避難したほうがええかな。
「坂にぃ?涼しい場所に避難したほうがええんちゃう?耳真っ赤やよ?」
「ん、大丈夫や。帰ろ」
「宇宙、こいつな、宇宙ん事大大大好きなんよ」
「俺も坂にぃん事好きやし、前から好きや好きや言うてたから、知っとるよ」
「そういう事やないんやけどな」
涼しい場所に避難するか聞くと、大丈夫らしいので、一緒に帰り始める。
歩き始めると、センラに呼ばれ、何かと思い近くに行くと、知っていることを伝えられる。
知っていることを教えると、志麻に苦笑いされた。
なんでやろ。
いまいちよく分からなかったけれど、理解するのを諦め、ライブの感想を話しながら打ち上げ会場に向かった。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年12月26日 13時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
BLLike(プロフ) - わぁー二人とも、有難うございます! (2020年6月23日 16時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)
凛@昆布教(プロフ) - コメ失礼します!にじゅうよんわめ、俺が話しかけるとふわふわした〜ってところ、二回ありますよ!更新頑張って下さい! (2020年6月21日 18時) (レス) id: 0b140bf78a (このIDを非表示/違反報告)
ほたる(プロフ) - コメント失礼します!内容はとても素敵で面白いのですが文が詰め詰めで読みづらいです...よかったらもう少し余白が欲しいです!ご検討お願いします! (2020年6月10日 18時) (レス) id: 5c5c40f859 (このIDを非表示/違反報告)
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