spade joker 【兄弟スレ】 (ページ3)

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世界を守る為に全てを削り続けた片割れ(兄)の為に私は何が出来るだろう

一「……ま………ずま………春真！」

私は一真の声でハッとした

どうやら考え過ぎて声が聞こえてなかったらしい

春「すまない……少し考え事をしていた」

一「そっか…………あっ着いたぞ！」

春「ハカランダ？」

一真に着いて行きやって来たのはハカランダというカフェだった

一真は扉を開け中に入った

始「いらっしゃいま……何だお前か」

一「よっ！始！」

店内はその男しかおらず他の人は誰もいなかった

始「ああ……その横の奴は誰だ？」

一「ああ……こっちは」

春「はじめまして……………では無いな
剣崎春真……一真の双子の妹だ」

始「あの時の紫髪の女か……」

春「その節はどうも…………」

一「という事で昼食べに来たんだ」

始「わかった…………適当な席に座れ」

春「(相川始…………元来の切り札(ジョーカー)か………………)」

そんな事を思いながら席に座った

春「(………………何がいいんだろう？)」

長い間こうゆう場所に来なかった為
どれがどうゆう食べ物かすっかりわからない…

春「(オススメっていうのがあるからそれにしてみるか……)」

一「決まった？」

春「ああ」

一「じゃあ呼ぶぞ……始！」

始「決まったか……それで注文は？」

一「俺オススメで」

春「私もオススメで」

始「わかった」

男はそれだけ言うとスタスタと戻っていった

一「……なあ春真……」

春「どうした？」

一「なんか……俺達に隠してないか？」

春「え？どうしてだ？」

一「だって……無理してるっていうか…さっきだって深刻そうな顔で何か考えてたし…
前は俺達何でも話し合ってただろ？
話してくれないかな？」

思った以上に鋭くなっている

そんなにわかりやすかっただろうか

………………いや……一真は昔から私の異変を誰よりも早く察知してくれる…鋭い兄だ

春「少し…………無力な自分を恨んだ」

一「え？」

春「お前は全てを守る為に自分自身の人生を捨てた………………………………それはお前が選んだ事だとしても……
私はそれが起こるのを知っていた

だからこそ自らがアンデッドになり
統制者を倒す事で全てを解決したいと考えていた……

だがそれは大きな誤算だった

全てのアンデッドと融合したにも関わらず
私は統制者には勝てなかった」

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