月下の魔法騎士は転生者 【ブラック・クローバー】 3

番外編　月下の野薔薇姫の不思議な三日間　その１８ ページ23

「そういや、お前の好みの男性ってなんだ？」
「え、急になんですか？恋バナ？」


　まさか、ヤミさんと恋バナするとは思わなかった。


「いーから、言えよ」
「え、えー・・・・。そうですね」


　好みの男性か、そういえばどんな人だろう。と目の前にいるヤミさんを見る。


「うーん・・・・。私より強くて、男らしくて、一緒にいると安心できる人ですかね」


　我ながら安易だなーって思うけど、やっぱりこの三つは大事だよね！


「ほー、それオレじゃね？」
「え？」
「だってオレお前より強いし、男らしいし」
「(自分で言うか？！まぁ、ヤミさんはザ・漢って感じでもある・・・のかな？)」
「一緒にいて安心するんだろ？」
「え、安心しますか？」


　むしろドキドキハラハラなんだけど・・・・。


「オレお前の好みドンピシャじゃん」
「え、えぇ！い、いやその・・・」
「いやってなんだ」
「なんだって言われても・・・(っていうか顔ちかっ！)」


　ぐいっと顔を近づけられワタワタする。


「ヤ、ヤミさんはどうなんですか？！好みの女性！！」
「あぁ？そーだな・・・・」


　顔が離れ、タバコをすうヤミさんは「うーん」と考えている様子だ。


「(そうだ！ヤミさんの好みを団長に伝えよう！あ、でもどうしよう。真反対のこと言われたら、・・・・)」


　「そうか。どうでもいい」とか言いながら内心めっちゃショックを受けている団長の様子が目に浮かぶ。


「(あー、どうか。どうかシャーロット団長みたいな女性が好みでありますように！)」


　なんて心の中で頼んだって意味ないのかもしれない。


「そうだな」
「(来たっ・・・！)」


　ヤミさんはタバコを「ふー」っとふいて、こちらを指さす。え、なに？


「お前」
「・・・・・え？」
「お前みたいな女」
「・・・・・・・」


　一瞬時が止まった。が、すぐにぶわっと顔が赤くなる。


「え、えぇ？！わ、私ですかっ！？」
「おぅ」
「ちょっ！か、考え直した方がいいですよ！！」
「なんでだよ」

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