苦しい過去を乗り越えてーREMEMBERー

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｢その人とあんま関わらないで｣


A｢アメリカ帰るまでは無理だよ｣


｢無理って……｣


A｢大丈夫
俺が好きなのはユンギだよ｣



そう言ってキスされても


鼻に微かに香る香水の臭いに



俺は胸糞悪くなるだけだった




その日はAヒョンとはあまり話さずに


そのまま距離を開けて眠って

次の日も早く起きて先に家を出た



でも次の日も次の日も



Aヒョンは会社内であの女といて


カップルのように振る舞う感じで




ジミナもすごく疑問に思ってたし


ジニヒョンも笑顔で答えつつ

イライラしてるのが目に見えた



なんでも無さそうにしてるAヒョンが


一番俺にはイライラきた




もう、ヒョンなんて知らない






そう思いつつ




ヒョンとの時間を


その女に取られるのが一番嫌だった






JY｢A〜この後さぁ〜
夜、空いてる？｣


A｢ん？またですか〜？
そろそろ帰ってくださいよ｣


JY｢酷い！泣くよ！」


A｢あーそれはまずい
ヌナは涙なんて似合わないですから｣


JY｢んふふ
じゃあ夜、よろしくね｣


A｢はいはいわかりました｣


｢っ｣




たまたま、資料室で資料を取っていた時


そう聞こえて鳥肌が立った





もう、終わりかもしれない






そう思って


その場にしゃがみこんで



涙が止まらなかった





もう限界だと思った俺は


泣き腫らした顔を隠すように歩き出し

早めに上がるとジニヒョンに連絡して



丁度一人で歩いてため息をつくヒョンの手を引っ張った




A｢あ、ユンギっ｣


｢っ｣


A｢ちょ、どこいくの？｣


｢……｣




腕を引いて、誰も来ない旧会議室に入った




A｢ユン｣

｢大嫌い、ヒョンなんて嫌いっ｣


A｢ユンギ？｣




ヒョンを押し倒して


ヒョンの胸に顔をつけて叫んだ








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