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｢あの、ヒョン｣
A｢んー？｣
｢そろそろ、1年記念…ですね｣
A｢うん、そうだね｣
｢あの…、プレゼントとか
考えてます？｣
A｢ん？うん
さっき買ってきた｣
｢え？｣
A｢だから気分が良くてね｣
あぁ、だからあんなルンルンで……
｢何買ったんですか？｣
A｢内緒｣
｢えぇ｣
A｢そりゃそうでしょ
1年記念まで内緒だよ｣
｢……｣
A｢ユンギは決めたの？｣
｢いえ……だから迷ってて
ヒョンは何か欲しいものありますか？｣
A｢んー
強いて言うなら
いや、強いて言わなくても
着飾ったユンギを一晩中食べ尽くしたい、かな｣
｢……っ、ぱぼ！！｣
A｢いたっ｣
気分が良いとはいえ
そんなド直球に恥ずかしい事を言われるとは思っていなかった
おかげで顔が真っ赤だ
A｢ふふん、楽しみだなぁ｣
｢まだやるとは決まってません
怒りますよ｣
A｢許して｣
そう言いながら手を握られれば
俺は何も言えなくなることを
ヒョンは知っている
だから悔しい
俺だって
ヒョンをギャフンと言わせたい
絶対ヒョンが予想できないくらい
着飾って、ヒョンを驚かせてやる
そう心に抱きつつも
家で一人で調べてみれば
破廉恥なものばかり出てくるのは当たり前で
これ俺が着るとか
需要ないだろ
なんて呆れつつも
ヒョンならなんでも喜んでくれそうだから
結局買ってしまう俺は
ヒョンに心底惚れてしまっているのだろう
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作者名：BINA
| 作成日時：2023年10月7日 22時
