〝運命〟ということ【YG】 (ページ42)

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〈なぁにしてんのお兄さ〜ん
早歩きでどこ行くの？〉

「返せ」

AirPodsをぶんどって

また歩き出すも

その男は笑いながらついてくる

〈その気の強さ俺すき〜
その後俺の下で泣かせるのが一番好き〜〉

「黙れクソが…散れ」

〈ふふっ
なんでよ〜Ωさん〉

「俺はΩじゃねぇ…」

〈うっそだ！
その感じΩでしょ！
俺勘が良いんだって！〉

「黙れ、違うっつってんだろ」

〈え〜じゃあ確かめさせてよ
ほらこの辺のホテル豪華だし
俺が払うからさ〜〉

「死ね…」

〈ねぇってば〜笑〉

A「何してんの？」

「っ、Aさん…」

〈ありゃ、番？〉

A「なんの話？
俺の仕事仲間に何か用？」

〈はぁ？〉

A「これから接待だもんね
はぁ〜やになっちゃう」

〈え、おいっ〉

A「遅れた理由によっては
警察も動くかもなぁ」

〈っ、くそっ…〉

A「はぁ」

去っていくナンパ野郎

その背中にほっと息をつく

A「しつこかったね」

「すみません…ありがとうございました」

A「ううん、はぁ…笑
君はよく人に絡まれるの？笑」

「別に絡まれたくて絡まれてるわけじゃねぇです」

A「知ってるよ、ふふ」

何が面白いんだか

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