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中学ん時からずっとあいつと一緒だった
何をするにもどこに行くにも
音楽の話をしながら
日韓ハーフってこともあって
いじめられていたにも関わらず
それを感じさせないくらい堂々とした態度で
日本人の何が悪いといじめっ子に言い放つような
芯が通った良い奴だった
練習生の時は特に世話になった
精神的に病んでいた時も
毎日俺に俺が欲しい言葉をかけてくれて
対人恐怖症になった時は
当分Aの家に住み着いた
あいつのくれた暖かい言葉と暖かいご飯
それはずっと忘れられず心の底に残っている
忙しかった半年間も、たまに頭に浮かぶくらいだ
そんな、俺にとって大きいあいつが
俺の心にどかっと座り込んでいるあいつが
死んだわけ…ないよな
JN「ユンギヤ、着いたよ
降りよう」
されるがままに手を引かれ
宿舎の中へと入った
JN「大丈夫?ユンギヤ」
TH「ヒョン、うんでもああでもいいから
返事してよ…」
俺にそんな余裕は無かった
そうだ…家に行ってみれば…
ケロッと出てくるかもしれない
あいつの家は確か
半年前に行ったのが最後だけど
場所は覚えてるし
ここから結構すぐだった
走って行けるか…
タクシーで行くか
いや、タクシーをよんでる暇はない
俺は立ち上がると、玄関へ走り出す
TH「ヒョン!!」
JN「ユンギヤ!!!」
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作者名:BINA | 作成日時:2022年7月12日 19時