37 ページ37
.
ツマミを作り終わってソファで事故のニュースを改めて見ていると、ドアがガチャッと開く音がした
YG「ただいま」
「おかえり、早かったな」
YG「まあな」
「ビール飲む?」
YG「おう」
ソファの前のローテーブルに缶ビールを二本と俺の作ったツマミを置いてテレビをつける
「メンバーどうだった?」
YG「みんなお前が生きてること良かったなって言ってた」
「そうか」
YG「あいつら会いたがってた」
「俺に?」
YG「うん」
「あったことねぇな確かに」
YG「ジョングガは特にな」
「あー、懐かしいなジョングク」
ウサギみてぇにくりっくりの目して
目尻に皺寄せて笑うかんわいい弟みてぇなやつ
もう5年くらいあってないのか
テレビでよく見るけど
大きくなってんだろーな
YG「お前」
「ん?」
YG「本当に生きてんだな」
「…、そうだよ
生きてる、これからもお前とずっと一緒にいるよ」
YG「…」
また泣きそうな顔をするユンギの頭をガシガシ撫でてビールを煽った
「そう簡単に死んでたまるかよ」
YG「…」
「ユンギ」
こっちを向いたユンギに近づいて
ゆっくりと抱きしめた
後頭部を抑えて優しく撫でる
「俺、もしお前が死んだって聞いたら生きていけないと思うくらいにはお前が大事なのね?
だからお前も同じ気持ちなら、こうしてやりたくて」
YG「うん...」
「これからもよろしくな、親友」
YG「おう...」
.
642人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:BINA | 作成日時:2022年7月12日 19時