親友 ページ41
思いのほか楽しみにしていたDVDは期待を裏切るものだった
それは隣にいるホソクも同じのようで
片手にはスマホ、終いには完全に目線は手元に集中していた
『…つまんなかった』
「…だね。んじゃ、もう寝よっか？」
ホソクとは違ってさっきうかつにも仮眠を取ってしまった私には眠気などなく
というよりも
いつものようにこれからホソクと同じベッドに入るのかと思っただけで緊張してしまって、とてもじゃないけど眠れる心境ではなかった
そんな私に反してホソクは欠伸まで出る始末で
時計を見ると針は深夜一時を経過したところ
お酒も入ってるし、あんなつまらないものを見たあとじゃ眠くなるのは当然かとも思った
「ベッド行こ？」
ホソクがソファーから立ち上がり私に手を差し伸べる
『まだ眠くない』
と悪足掻きをしてみても
「ベッドに入れば眠くなるから」
「ほら立って」
最後の抵抗もむなしくあっけなく捕まってしまった私はしぶしぶその手に引かれ寝室に到着
間接照明に照らされたベッドは異様な雰囲気をかもしだしていた
ベッド脇に立って未だ躊躇してる私をよそにホソクは真っ先にベッドへ入り、ポンポンと残された僅かなスペースに誘う素振りを見せてくる
これまでのホソクの言動はいたって通常運転だが、意識する前までの自分もコレに何の照れもなく対応していたのかと思うとどっと恥ずかしさが増して固まってしまう
ほら早く。と私を急かすホソクに対しても、失礼します…。とぎこちなくなってしまって
そんな私を見てクスクスと笑うホソクに若干イラついた
背を向けたままのかたちでなんとかベッドのなかへ入り、このまま眠りに着ければと思い無理やりぎゅっと目を固くつぶってみた
でもホソクの息遣いと温もりがこれでもかってくらい背中越しに伝わってきて、今夜は一睡もできそうにないなとすぐに悟った
どくんどくんと内側から鳴り響く心音でどうしても同じ姿勢を保てなくなった私は
こともあろうに反対側へと身体ごと向けてしまった…
既に寝ているだろうと安心しきっていたのだが、なぜか私を優しく見つめてくるホソク
どのくらいだろうか？
その眼差しに見とれ、まるでときが止まったかのように息を吐くことさえ忘れてしまっていた
人は頭では分かっていてもときにどうしようもない衝動に駆られるときがある
私たちは親友
でもこのときばかりは
どちらかともなく
恋人かのような甘い口づけを交わした
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ままさん。(プロフ) - ssk413さん» あやふやな結末ですみません(ｰｰ;)次はこんなのが読みたいと思ったらまた是非トライさせて下さい。こちらこそリクエストありがとうございましたm(_ _)m (2018年6月10日 12時) (
レス) id: 50153dd64f (このIDを非表示/違反報告)
ssk413(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました！！ (2018年6月10日 11時) (レス) id: 09a8b21a1e (このIDを非表示/違反報告)
ままさん。(プロフ) - レモンさん» 久しぶり（笑）リクエストありがとね。では、順番で(^_^)今構想を練ってる最中なので、しばしお待ちを… (2018年6月6日 15時) (レス) id: 50153dd64f (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ままさん。さん» 下の方と似ちゃうんですが…グクとその妹(主人公)とのイケナイ関係が見たいです！ (2018年6月6日 15時) (レス) id: 799e716483 (このIDを非表示/違反報告)
ssk413(プロフ) - ままさん。さん» ありがとうございます！楽しみにしてますね！えーっと、イケナイ系でお願いします笑笑 (2018年6月4日 19時) (レス) id: 09a8b21a1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままさん。 | 作成日時：2018年3月9日 0時
