歩んできた道 (ページ7)

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列に並び受付を済ますと

鏡張りの広い部屋へと誘導される

そこにはいくつもの長机とパイプ椅子が並べられいた

一つ一つの席に番号が貼られており

受付で渡された番号と照らし合わせ

静かに自分の席であろう場所へと腰を下ろし

指示を待った…。

よくよく部屋を見渡すと

角に設置された固定カメラ

…待ってる間も審査が始まってる？

……。

ただ一点を見つめ、前を向くしかできなかった。

今更ながら、なぜこんな所まできて

私は、何をしているんだろうかと

心のなかでうっすらと笑った。

たしかに自分の意思でここまできたというのに

非日常的なこの現状が急にバカバカしく思えた。

しばらくすると、数人の大人が部屋へと入ってきて

何やら配り始めた…

「今から、筆記試験を受けていただきます！」

「では、…始め。」

全員に行き届くと、いきなりのスタートの合図。

！！！

な、なにこれ？

常識問題のはずじゃ…

ほとんどが解答を選ぶ選択問題だったが、ジャンルの幅が広すぎるし、周りから聞こえてくる迷いなくペンを走らせるカリカリという音が余計に思考回路を狂わせる。

…終わった

そのとき私はそう確信した。