155話 ページ15
坂田「な、なんだよこれ…」
ガタイのいい男達が血を流してそこらじゅうに倒れていた。
神楽「銀ちゃん!!!新八!!!」
坂田「神楽!!何があった!?」
神楽「Aが…Aがっ…」
坂田「Aが何かあったのか!?」
「私なら無事だ」
奥から血だらけになったAがこちらに向かって平然と歩いてきた。
いつも茶色いAの目は今は赤く染っている。
坂田「おい!!」
「なに」
坂田「お前この血…」
「全部返り血だ」
新八「これ…全部Aさんが…?」
「そうだけど、そこの赤髪の女は指一本触れていない」
悪いと思ったのか、神楽はこの件には関わっていないという。
坂田「…」
正直、俺でもびっくりした。
Aがこの頃から自分よりも遥かに大きい大人よりも強いことが。
じっとAを見ていると視線に気づいたのか、俺の顔を見た。
「私が恐い?」
坂田「…は?」
「いや、なんでもない」
そう言って俯いたAの目は茶色く戻っていた。
坂田「………おい、神楽と新八」
新八「なんですか…?」
坂田「悪いが後は頼んだ、お前らは真選組に連絡して事情を話せ。神楽、これはAから起こしたんじゃねぇだろ?」
神楽「わかったネ」
俺は血だらけの服を着ているAに着流しを肩にかけた。
坂田「行くぞA」
俺はAを連れて万事屋へ戻る。
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みかん。 | 作成日時:2019年2月23日 21時