■ 百一話 ページ11
「ニノ。」
「……はい。」
「本当に、有難う。」
「はい…？」
突然、頭を下げた雅紀に…戸惑うばかりの二宮。
「ニノに、転属命令が出たんだ。」
「は!?」
「さっき、しょーちゃんから連絡あってさ。」
「嘘でしょ!?」
「本当。急だけど…東京に行って欲しい。」
「東京!?」
「いよいよ…本格的な戦いが、始まる。金剛機も、出撃する。だから…修理の人手も要るでしょ？ 最前線で、危険は伴うかも知れないけど…ニノに、お願いしたいんだ。ニノなら、知識も経験も申し分ないからさ。」
「相葉…さん、もしかして……」
「……おーちゃんに、よろしくね。」
＊＊＊＊＊
相葉邸･居間………
『頼まれてた後任、決まったよ。』
「有難う、しょーちゃん。無理言ってごめんね。」
『いや。大丈夫。こちらも、整備の統括を任せられる人材が来てくれれば助かる。雅紀の右腕だもんな、二宮中尉は。』
「やめてよ、しょーちゃん。ニノは、ニノだよ。」
『そうでした。(笑) 二宮中尉は、同志なんだよな？』
「そうだよ。大切な仲間だもん。」
『……あぁ。だけど…本当に、いいの？ そんなに、大切な仲間を…』
「いいの！ ニノは、おーちゃんの側にいなきゃダメなんだから。」
『雅紀…』
「あの二人の絆は、最強なんだから。」
『……分かった。じゃあ、よろしくね。』
「うん。伝えとく。しょーちゃん…有難う。」
『どーいたしまして。』
＊＊＊＊＊
「……バカですよね、本当…貴方って人は……」
「また、バカって言った！ 目、ウルウルしてるクセに〜！」
「自分なんか、貰い泣きしそうになってるやん！！」
目の縁を赤く染めながら、頬を伝う涙を拭いもせずに言い合い続けている雅紀と二宮を…松本は、じっと見つめていた。
「俺は…博士に出会えて、本当に幸せだった。」
高橋が、松本の傍で…雅紀と二宮を眺めながら、呟いた。
「博士に出会えていなければ…あの鳥獣のような末路を辿っていたに、違いない。」
「……」
「進むべき道を正して下さったのは、博士だ。その御恩に報いる為、俺は命をかけて博士をお守りする。……お前には、その覚悟があるか？」
高橋の鋭い両眼が、松本を射るように見つめる。
松本は、雅紀と二宮へ視線を向けた。
(守る…という事がどういう事か、まだ分からない。分からないが……)
「博士には…笑って、いて…欲しい。」
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愁(ｼｭｳ)(プロフ) - えりんこさん» えりんこさん■ コメ、有難うございます！ お出で頂いて本当に嬉しいです♪ そして、お星様まで有難うございます！m(__)m 今作での智くん＆ニノさんは、イケメン仕様が標準かも知れません。(笑)読む度、日本地図買いたくなる…解る気がします。(地図に疎い私。笑) (2014年10月9日 14時) (携帯から) (
レス) id: 2adada31bc (このIDを非表示/違反報告)
愁(ｼｭｳ)(プロフ) - MakIさん» MakIさん■ コメ、有難うございます〜！ あら♪ 府中は、そんなに身近なんですね？(^^) 今までよりもっと、作品との距離が縮まってくれていたら嬉しいで〜す♪(^-^) 剛くんに登場頂いた種明かしは、次章にて！(笑) また、よろしくお願いします♪(^o^) (2014年10月9日 14時) (携帯から) (レス) id: 2adada31bc (このIDを非表示/違反報告)
えりんこ(プロフ) - またまたお邪魔してすみません。お星様、押したつもりで、押していなかったみたいで、今、押してみて押せて嬉しかった〜！！智さんのイケメンっぷりにやられ、ニノちゃんの、頼みましたよ潤くんにヤられ、幸せです。満腹！読む度、日本地図買いたくなるのは私だけですか (2014年10月8日 21時) (レス) id: 2d15dcb922 (このIDを非表示/違反報告)
MakI(プロフ) - いやん♪府中〜〜家近〜い！っていうかその昔父はその駐屯地にいた・・・・。ので〜とおても何だか身近な感じが楽しいで〜す♪そして剛さん！！この頃リアル緑くんも可愛がっていただいてるようで緑担は喜ぶことでしょう！！UP心待ちにしてますね〜〜(^-^) (2014年10月8日 19時) (レス) id: a44fe6c7e6 (このIDを非表示/違反報告)
ピンチカ☆ダブル(プロフ) - MakIさん» MakIさん、ナイスリアクション！ウケた！一生くん案を愁から聞いた時には、私もびっくりでしたが！のぞのぞは私も大好き。ヤル気はあるのに無力な感じが宜しいですね。あと、あーばさんラブな感じ。 (2014年10月6日 10時) (レス) id: 9ecba9d47e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｓ☆Ｐ(ｴｽﾋﾟｰ)
| 作成日時：2014年10月3日 16時
