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凛side
はぁー
最悪点滴だってさぁー
あー
嫌だ!
でも、仕方ないゆっくり腕を出した。
こっそり
「点滴しなくてもよくない?」って言った。
そしたら、先生の顔が怖くなっていった。
後から、後悔した…
玲「凛!何その言い方?ちゃんと朝体調悪いこと隠してなかったら、こんなことにならなかったんだよ?」
めっちゃ怒られた。
玲「しかも、定期検診サボってたし。体調悪いの黙ってたってどういうこと?」
もう!
龍介余計な事言わないでよ!
私が悪いけど…
「だって…」
先生めっちゃ怖いんだけど…
玲「だって?どういう事?ちゃんと話して!」
めっちゃ怒ってるよ…
「だって…もう少しで、大事な大会があるの。それでもし、結果が悪かったら…大会出れなくなるって思って…最後の大会だし出れないの嫌だから…」
小さな声で言った。
玲「だったら、余計だろ!今のままじゃ行かせないから。」
えー
嫌だ!
だけどイヤなんて言えない。
玲「謝りなさい。」
顔怖いよ…
今日の事は私が悪いんだもんね。いろんな人に心配させて、迷惑かけたり。
「ごめんなさい」
小さい声で謝った。
玲「いいよ。」
声が優しくなった。
でも、顔はまだ怒ってる。
玲「今回は許すけど、次はダメだから。次は許さないからね。」
「うん…」
玲「みんな凛の事が大切だから元気でいて欲しいから言ってるんだからね?」
ゆっくり頷いた。
先生は少し微笑んだ。
玲「もうゆっくり寝ていいよ。」
先生の優しい言葉ですぐに眠りについた。
合図だったんだ。
残酷な運命の合図だったんだ。
この時から、残酷な運命の時計の針はゆっくりと回り始めていたんだ。
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