07.ウラガワのハナシ。side二宮 ページ7
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ガラってベランダのドアを閉める音が隣から聞こえるのと同時にさっきしまったばっかの煙草の箱をポケットから取り出す。
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……ーー『じゃあね、“かず”』
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そんな言葉が頭をよぎる中で机の上に置いてあった携帯が鳴り出す
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……ぶるぶる
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ー結衣「おーい、二宮？」
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和也「あぁ、古川か。 」
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ー結衣「で、どうすんの？」
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和也「どうするもなにも、分かってるくせに。本当、性格悪いな、古川。」
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煙草を口に咥えて、機械越しに聞こえるのは高校の同級生の古川で、Aの親友な立ち位置で
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ー結衣「……私は、Aに幸せになって欲しいだけだから、二宮次第で私はあんたの“協力者”になるのかならないのか。」
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ー結衣「で、今の現状報告は？」
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俺の“協力者”。
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和也「あ？何も始まってないわ。
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ー結衣「ふーん。あ、連絡先交換した？」
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タバコを吸いながら見慣れた懐かしい写真に少しだけ指でなぞり
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和也「……あ、わりぃ。切るわ。」
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……ここからが本番だ。
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08.昔ながらの友人Aとしての立ち回り。side古川。→←06.薄い赤紫色のドアと薄い黄色のドアの住民。
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作者名：茉白 | 作成日時：2019年5月3日 21時
